2023年01月28日

地政学リスクと日本の将来(令和 第Ⅱ編)

混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第47回)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  『日本再生の鍵』

  「三井ミレーニア勝浦に見る日本社会の劣化」(3回目)

  「見掛け倒しのSDGs」

  「三井不動産、日本電産に見る経営者の姿勢」


(2023年1月28日)

みずほフィナンシャルグループの社員に対して金融庁が「言われたことしかしない」と非難したそうだがそれは違う。「言われたこともしない」というべきだろう。これは多くの日本の大企業の通弊といってもよい。三井ミレーニア勝浦の社員もそのようだ。


前回、前々回に詳しいが繰り返すと、広大な遮るもののない山腹にあるミレーニア勝浦の一角でインド人数名が強風の吹く戸外、しかも枯草を山積みした側でナンを窯で焼いた。それを住民の一人が危険な行為として止めたが、管理センターの社員はタンドリー窯をバーベキューに準ずるものだとして容認した。

当初認識したドラム缶ではなかったようだが、いずれにせよ釜である。触ってみたが熱くなかったという。熱くないものであれば室内で使用させればよい。室内ではインド人も危険と考えたから戸外で使用したに違いない。窯の下部には熱源があり十分な火種となる。日本では昔から「マッチ一本火事のもと」と言われている。

三井の森の社員はバーべキューは許可されていると主張するが、常識のある日本人であれば乾燥し強風が吹く冬の戸外でバーべキューは決してしない。更に警察が窯を適正と認めたという。警察が人命保護に失敗しているのは最近の多くの事例で知れ渡っている。

火災の不安を訴える住民よりルールを守らないインド人の権利保護に傾く三井の森の社員は、まさに「言われたこともしない、なすべきこともしない」典型といえよう。

また本件を顧問弁護士に相談しているそうだ。彼らの従来の行動から判断すると、インド人対策ではなく我々住民をクレイマー扱いにするためではないか、との懸念を感じるのだが杞憂であることを祈るだけだ。


さて、ミレーニア勝浦を傘下に擁する三井不動産の菰田社長が日経SDGsフォーラムシンポジュウムで次のように発言している。日経によれば“我々の開発は地球と地域とともにある。・・・・具体的には住宅や公園と一体となった都市の緑化、リゾート地での生態系保全などを行ってきた”という。そのリゾートのミレーニア勝浦ではこのインド人を筆頭に緑化規定に明らかに違反する住民が増え続け生態系の悪化が進んでいる。ましてや万が一山火事が起これば生態系に最悪の影響を与えることは明白であるが、その予防に動かない。

同社にとって既にほぼ開発を終え収益的には旨味のない事業となっているのかもしれないが、環境保護は当然として住民の人命を優先するのがSDGs経営の基本ではないだろうか。

また日本電産の永守氏はまたしても退社した経営陣を口汚く非難している。経営のトップはすべての責任を負う。黙って業績悪化の責任を取り即刻退任すべきであろう。彼の過去の業績は多大なものがあるものの最近の一連の言動で水泡に帰した。日本電産は既に永守氏個人のものではない。


なお金川氏亡き後の信越化学であるが、その経営を注視している。株式分割を発表した姿勢から黙ってなすべきことを行う健全な経営姿勢は継続されていることを確信した。

まだ日本企業の中には僅かながらも信頼できる会社がある。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第46回)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  『日本再生の鍵』

  「三井ミレーニア勝浦に見る日本人の劣化」(2回目)

  「大惨事は危機予知能力の欠如と無関心から起きる」


(2023年1月20日)

約40年前インドネシア赴任からの帰途、シンガポールに立ち寄った。

家族4人でセントサ島に向かうロープウェイに乗る際、2歳の次男が泣きじゃくり乗ろうとしない。狭いながらもマラッカ海峡を跨ぐのでかなり高度があり、恐怖を覚えてもやむを得ないが、シンガポールの高い管理能力を信用して乗せた。ところが、その二日後に石油の掘削船の高い梯子がロープを引っかけて籠が海面に落下し死者が出る事件が発生、思わず冷や汗をかくとともに子供の危機予知能力を改めて認識した。


さて、万全な危機管理体制を誇る大企業に本当にその能力が備わっているのだろうか。

前回も記述したように勝浦の山腹を切り開いて造成した広大なミレーニアリゾートはカルフォルニアを模しているため、約600戸の間には塀などの構造物はなく、言わば広大な大草原に人家が建てられている。そこで、このインド人は敷地内に枯草や廃材等を積み上げ、すぐ側の傾斜地にドラム缶で火をおこした。隣の区画は刈れたカヤの草原、しかも強風の土地柄である。周辺には木造の建物で老後の生活を過ごす足の悪い高齢者が多い。

この状況下、普通の感性では多大な人命被害を免れない大惨事の可能性を予知し、即座に戸外での火起こしを制止するのが当然の措置と思われるが、三井ミレーニアの社員は私有地の私権を暴力的な口調で強弁するインド人の圧力に負けこれをバーべキューとして容認した。

管理者の役割はまずリゾートの住民の人命を守ること、すなわち防災、防犯が何よりも優先する。

防犯面では定期的に見回りを車で行っているが、いったん火災となれば大惨事の死傷者が出る。

その話を聞き及んで即座に三井ミレーニアの管理センターに私有地内であろうと冬場は戸外では一切の火気厳禁とするように口頭で求めた。

勝浦消防、警察、勝浦市にも連絡した。三井の森、三井不動産関連事業部にも連絡した。しかし誰も私権の侵害を懸念してか事件の経過後3週間近くなるが誰も具体的に動かない。

このままではインド人夫婦は「自分の土地の中では何をしようと勝手」と主張しているので、また玄関の脇の不安定な傾斜地に石を土台にドラム缶で火をおこすだろう。その時点で万が一震度5クラスの地震が発生すればドラム缶が倒れ火元となり大規模な山火事となり多大な人命被害が生じる可能性は高い。

こうしてみんな無責任な中でまた大惨事が起こっていくのだろう。東日本大震災の津波被害はともかく殆どの大惨事は人災ではないか。


今の日本社会や日本人には、その存続のために最も基本的な「自分の身は自分で守る」ための危機意識が明らかに欠如している。SEGなどを喧伝し、2歳の子供でさえわかる人間の危機意識が欠如し言い訳に終始する大企業を誰が信用するのだろうか。



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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第45回)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  『日本再生の鍵』

  「三井ミレーニア勝浦に見る日本社会の退廃」

  「インド人にさえ手を焼く日本人 これで中露と闘えるのだろうか」 


(2023年1月8日)

このコラムで再三指摘してきたように新帝国主義は既に10数年前から再来している。中露独の三国同盟が骨子である。メルケルが民主主義の仮面をかぶりながら中露の覇権的帝国主義を実質的に支援してきた。そのドイツを賛美してきたのが朝日、日経ほか日本のメディアでありその罪は深い。しかし次の事例にみるように日本社会に内在するもっと大きな問題がある。


筆者は温暖な気候と豊富な食材のある勝浦をしばしば訪れるが、約10年前に手ごろな地価となったミレーニア勝浦を購入した。三井不動産が陽光の注ぐカルフォルニアをコンセプトに造成した日本でも有数のリゾートだけに快適な環境を楽しんでいたところ約1年前から突然一組のインド人夫婦の闖入により平穏が乱される羽目に陥った。


芝生の手入れを少しでも放置するとカヤに似た雑草が急速に繁茂し手に負えなくなるが、彼らは刈ったカヤの枯草を敷地内に放置するのみならず、ベランダの朽ちた廃材や枯れ木もプロパン容器の直ぐそばに積み上げる。枯草は租税代わりに購入した黄色のビニール袋を使用して捨てることになっているが、その代金を払うのを嫌っている。はなはだしく美観を損ねるのみならず可燃物として防災上極めて危険なものである。また境界の網に洗濯物を干す。


写真で見るインドの風景並みである。一人だけ正義感の強い隣人がいくら改善を申し入れても聞き入れないどころか聞くに堪えない暴言を吐く。


ところが今般恐るべきことに積み上げた枯草のそばで海に近い強風の吹くこの正月にドラム缶で火をおこし料理を行う暴挙に出た。その隣人が慌てて制止したが聞かない。管理センターを呼びつけるが強い口調にひるみ、これを容認した。


筆者もその後その隣人と二人で注意をしたところ長い人生の中でかつて経験したことがない暴言・罵声・恐喝を浴びせられ「殺すぞ」とまで恫喝された。その騒動の間、いったん火事になれば大惨事の被害者になる可能性の高い近隣の住民が無視を決め込み誰一人手助けに出てこない。


管理センターに至っては被害者である当方を制止する始末である。


600軒ある日本有数のリゾート地を無法者インド人夫婦が台無しにしている現状は、まさに日本社会の縮図といえよう。


現在の日本では行政を含め社会の管理機構が、私権を旗印に自己の利益を一方的に強調する一部の少数者の主張に屈しむしろ大多数の国民の公益をないがしろにしている。長野で幼稚園児の声がうるさいという一高齢者の横やりに屈し公園を閉鎖した事例も同様である。


さらに大きな問題は正当なことを主張せずに摩擦を極端に嫌う事なかれ主義の国民性である。自分の生活は自分で守るという社会人の基本ができていない。以前尖閣問題が火を噴いた時期に東大卒のメガバンクの幹部経験者が「尖閣は1兆円で中国に売ってやればいい」と発言、驚愕した。


結局、たった一組のインド夫婦にさえ対処できない軟弱な日本社会が国際社会のルールを全く無視する中露の圧力にどうして対抗できるのだろうか。


渋谷駅の改修工事を緻密な計画の下、一糸乱れぬチームワークで見事に成し遂げた人々を見るとまだ日本も見捨てたものでもないとも思えるのだが。皆様の率直なご意見をお聞きしたい。



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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第44回)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

 『腐っても民主主義』

 「戦後日本の繁栄は政治と経済の安定」

  公明党と二世議員に支配される自民党 

        

(2022年12月20日)

筆者は第二次大戦中に生まれたが戦争の記憶はまるでない。中韓に悪いことをしたので謝らなければならない、という人が未だ少なからずいるが、自分がしたことでもないのに何を謝るというのだろうか。謝罪を主張する人々は中韓に行って自分のお金で贖罪していただきたい。お礼にスパイ罪で拘束してくれるだろう。

幼いころの日本は貧しかった。ロシアに蹂躙され筆舌に尽くしがたい辛酸をなめた満州や戦場となった沖縄などの人々の苦労に比べることはできないが、それでも戦後約10年間の貧しさは今の豊かさからは想像しがたい。大企業の社宅とはいえ6畳二間に一家6人が暮らすあばら家、一つの布団に上下で二人寝たこともある。


国破れ米軍に占領され産業はほぼ壊滅した状況下で日本国民は過酷な戦後生活で戦争の代償を十分に払ってきた。その後、ロシアを除き世界各国と平和条約を締結したので、それ以降は全てノーサイド、謝るのは鳩山由紀夫のように自己のない誇りを捨てた人間だけでいい。


過去を詮索すればするほど世界中で争いの種はとどめもなく拡散していく。恨みつらみを超えて未来につなぐのがお互い大人の知恵というものである。


さて、その日本が世界第2の経済大国まで復活したのはまぎれもなく政治が安定していたためである。かつてインドネシアに暮らしたが華僑が政治家と癒着し汚職も蔓延していた。最近でもジャカルタ、バンドン間の高速鉄道の一件では契約直前で日本との契約を反故、中国に乗り換えた。陰では莫大な裏金が動いたに違いない、と疑うのがインドネシアでは常識である。最愛の友邦国を裏切ったジョコ最大の汚点といってよい。ウクライナも今まではロシアに負けず劣らず政治の腐敗はひどかった。


日本でも政治資金が問題になるが他国に比べればままごと並みである。


日本は世界では政治家としてはまだ清潔、何よりも民主主義がまがりなりにも機能してきた。票をカネで買う輩もいるがそれでもまだ比較的少ない。政治家に完全な清潔さを求めるのは日本人の悪い癖である。政治家は宗教家ではない。


最近、中露の強権国家連合が民主主義国家を優越しつつあるとの議論が一部でみられるようになってきた。危険な誘導である。安倍をぶった切れ、といっても罪に問われない言いたい放題の国、一方白紙をかざす自由しかない国、どちらが人間の暮らす場所だろうか。


欠点だらけの民主主義でも完璧な共産主義よりまだ望ましい。


しかし、票欲しさに公明党とダラダラと同居を続け二世議員の跋扈する自民党に民主主義を守る力が本当にあるのか疑念の湧く昨今である。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第43回)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

 『日本経済再生の鍵』

 「日本をダメにした公正取引委員会」

 (時代錯誤の化石的組織と卑劣な関電)

  小宮・館両先生の正しい教え


(2022年12月4日)

小宮隆太郎先生の国際貿易論は面白かった。大学の講義にはあまり出席はしなかったが館龍一郎先生の金融論と並んで両者の講義はほぼ皆勤、経済学の面白さを実感した。厳しい評価の両先生から優を頂いたのはささやかな自慢である。経営財務を専攻する諸井ゼミで両者の名著『経済政策の理論』を輪読し、今でも経済をみる目がかすかに残る。ゼミ発表を担当した第5章『しのび足のインフレイション』から特に物価問題に興味を持ってきた。


さて両先生は当時の八幡製鉄と富士製鉄の合併に公正な競争基盤確保の点から反対を唱えられ、経済界・学界を巻き込んだ大論争になった。小生も河上記念財団の懸賞論文で反対論を展開した。

今、この時代を顧みるとやはり合併承認はやや時機尚早であったのかもしれない。その後の新日鉄の市場支配はかなり強大なものがあったとみられる。

しかし今や時代は変わった。国際的な自由競争は夢に近い。ITではGAFAがプラットフォームを独占し好き放題にふるまう。中国・韓国でも鉄鋼・造船・半導体など日本から技術を取るや政府の支援を受けながら大規模投資、その後安値により競争者を排除、次いで市場を占有、サプライチェーンも他社を排除する。このような国際的に事業環境が激変した中で、しかも電力供給が国家の安全保障の要になっている時期に電力会社に巨額の課徴金を課するとは全く狂気の沙汰としか思えない。

寧ろ今の時期であれば安定価格により値上げを認め体力の落ち切った電力会社を救済するべき時期である。愚か極まりない経済政策により日本の国際競争力は更に劣化の一途をたどる。

そもそも電力業界の主たる使命は安定供給に尽き自由競争はなじまない。無理な自由化を進めその失政を電力会社や消費者に押し付ける。経産省も公取ももはや無用の存在としか見えない。

それでなくても国内で無意味な価格競争に明け暮れる産業界に安定価格の大切さを指導する時期である。時代錯誤の産業政策により国家の衰亡を早めている。

小宮先生も公正な市場における公正な価格競争を理想として唱えただけで腹切り安売り過当競争については苦々しい思いで見ていたに違いない。

また地銀の合併に貸付金利の監視を織り込むのも論外である。地銀は愚かにも金利ダンピングの過当競争を続け自行の存続を危うくしている。企業が決して取ってはならない戦略が安売りである。ダンピングを続ける銀行が企業の経営指導に注力するそうである。


それにしても自分で言い出しながら公取に密告する関電とは卑劣さを絵で描いたような集団である。関電と住友グループが牛耳る関西財界が永遠に信用されないのは当然と言えよう。

このブログの三井住友カードのガバナンスも参考になる。読者は是非一読ください。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第42回)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界   

 『日本経済再生の鍵』

「日本をダメにしたROEと社外取締役」

(金融資本主義からの脱却を)

 永守氏の覚悟を問う

(2022年11月16日)

東芝の危機を招いた戦犯は巷間言われている西田氏でもなく佐々木氏でもない。ROE経営を唱えた西室氏であった。就任早々ROEが基準に届かない事業は廃止すると高らかに宣言、破顔一笑する同氏が当時の日経ビジネスの表紙を飾っている。

しかし、その任期中まともな利益を計上した決算期は殆どない。理由は簡単、企業の実態である事業を評価するのは事業投資に対する収益力であるROA(総資産営業利益率)しかないからである。この高低は当該企業の関係者すべての利害に影響を与える。

しかし、ROEは株主資本、即ち企業に資金を供出した金融資本から見た収益力であり、事業よりも株主の儲けだけを重視する指標である。これを世界でも有力な製造業の経営者が振り回してはいけない。結局は東芝蹉跌の遠因となった。その失敗を知りながら、実態を知らない会計学者がROE重視を声高に唱え、経産省が軽率に追随、間違った経営指標を押し付けている。どこにでもある茶番劇である。

なお、西室氏はその後も経済界の枢要なポストを占め最後は日本郵政の社長も務めた。日本の製造業が競争力を喪失したのも当然かもしれない。

社外役員も同様である。矛盾に満ちた現場の苦労を全く知らないか興味のない学者や公認会計士、法曹界、役人にどうして事業経営が理解できるのだろうか。その覚悟を問いたい。

小生も約20年前にそれなりに自信をもってわずか50数名の中小企業の再建に携わったことがあるが、就任早々次々と想像を超える悪い出来事ばかり起き、初日から素人のする仕事ではないと深く反省する日々であった。今でも夜中に当時の苦い夢を見る。

さて永守氏は日本には珍しい自分の力で経営をする本当の事業家であり高く評価をしている。しかし彼の会社の社外取締役は飾りのモノの学者や役人が多く無駄、また株価を気にしすぎることも気がかりである。

ここで同社を去っていった後継者群に頭を下げて全員社外役員就任を乞えば複雑な社内事情を知悉するだけにその辛辣な批判は役に立つはずだ。そうすれば株価はいやでも上がる。去る者を批判するのは見苦しいだけでなく損失しか生まない。

株価至上主義は必ずしもいい結果を生まず民主主義同様に多くの誤りを犯すものの株価に代わる指標はまだ見つからない。何はともあれ株価は上げるものではなく結果として上がるものだ。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第41回)

漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

妖怪がまだ日本を徘徊しているー共産主義という妖怪が』

「専制体制に利用される共産主義と宗教」

(立憲民主党―昨日は共産、今日は維新―)  

(2022年10月29日)

大学で学んだ最初の経済学はマルクス主義の経済原論であった。大教授が教条的なマルクス経済学を無味乾燥に教えるので経済学専攻を早々に後悔した。思い直して原典の『資本論』全巻を購入し読み始めたが数ページ読んだだけでそのまま捨てた。

しかしその後学んだ近代経済学ではアンパンとラーメンを例にとって生き生きと効用の説明をする。具体的な現実と結びついて素直に理解できた。

それから半世紀、マル経は既に化石化し死滅したかと思っていたが日本では政党共々まだ残っているようだ。関西の名門立命館大学松尾教授の著書『これからのマルクス経済学入門』では、「資本主義経済は資本家階級と労働者階級からなる」「経済的利害で社会を切り分ける階級的見方は、マルクス的な経済分析の大きな特徴」という。大昔にみた全共闘のアジビラと変わらない。

マルクスの共産党宣言では「近代のブルジョア的私的所有は、一部の人間(ブルジョア)による他の人間(プロレタリア‐ト)の搾取に基づく、生産物の生産と取得の最終的で最も完成された表現である。この意味で共産主義者は私的保有の廃棄という意味で総括することができる。」という。要はブルジョアが殲滅され万人が平等な世界の実現が目標らしい。

さて実態はどうか。

史上最大最強の共産主義国家中国では共産党員と非共産党員の間に大きな階級格差が出現している。封建時代に似た専制主義的君主が全国民の殺生与奪を握り、更に世界にも手を伸ばす。

かつて朝日新聞が地上の楽園とたたえた北朝鮮では金が毎日ミサイルの花火大会を楽しむ。

旧共産国家ロシアは隣国を侵略し無辜の民を殺戮する。

このように共産主義は結果として専制主義に転嫁しやすく非近代的な国家支配の道具にしか見えない。国家が階級闘争を名目に多くの国民から私有財産を取り上げ一部の支配階級に実質的に富を占有させる収奪機関に成り下がっている。

本当の共産主義を運営できるのは欲深い人間ではありえずいい神様しかできないようだ。

その神が道を説く宗教も共産主義に一面ではよく似ている。キリスト教は植民地支配の最大の武器であった。イスラム教もよく似ている。創価学会も共産国家中国にはなぜか寛容である。

いい宗教もあるが教祖様次第というところがある。

共産主義も宗教も人類愛を唱えながらもリーダーシップ次第で良くも悪くもなる。

統一教会を尋問するのであれば主義や教義を独断的に主張しかねない共産党、創価学会ほか宗教団体も万が一問題が発生する前に可能な限り予防を兼ねて全て調査していただきたいものだ。

翻って立憲民主党は、昨日まで共産党、今日は日本維新と協力するとは、政党自身の主義主張が皆無に近く、これはこれで国民を愚弄するものではないか。党内唯一のまともな政治家である野田氏は何故この党にこの期に及んでも所属するのだろうか。永遠の謎である。

       

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第40回)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

   『日本経済衰退の主因

    アメリカに殴られ中国に吸い取られた

    製造業の国内回帰と原発再稼働が復活の鍵』


(2022年10月14日)         

リスキリング(学びなおし)が最近の流行言葉になっている。最初はローンのリスケ(返済繰り延べ)の間違いではないかと思った。英語を使用するのが新しい資本主義らしい。

しかし今の仕事も満足にできないのにリスキリングはあり得ない。

多くの地銀ではキャッシュフローの理解が不足し設備資金の返済原資を計算できない。今後はコンサルタントで稼ぐそうだがもし私が顧客なら反対にフィーを頂く。

日本全国、素人ばかり、プロがいない弛緩した社会になってしまった。

父の世代である明治・大正生まれは汗水たらして働いたが、今の日本人の多くは上から下まで根回しと調整に明け暮れる。しかしアメリカではモウレツに働くプロしか生き残れない。中国人はほぼ全て自分の一族のためには昼夜を忘れて働く。

ただし、日本人の労働意欲の劣化だけが経済衰退の理由ではない。日本経済が絶好調の時期アメリカが本気で日本を潰しにかかった。自動車、農業、特に半導体の理不尽極まる規制が日本の競争力を大きく削いだ。次いで中国がとどめを刺した。いくら諫めても我が国の製造業がこぞって中国に進出、すべての技術と生産ノウハウを供与、その見返りに頂戴した中国からのデフレがこの30年間日本を席圏し全ての活力を吸い取った。

従って日本再建の道は明白である。中国に進出した製造業が日本に回帰すればいい。製造業は雇用吸収力もあり賃金も相対的に高く、設備投資も無形資産投資より経済効果ははるかに上回る。

人間は実体があり家に住み自動車に乗り食物を食べる。モノづくりの製造業を軽視した結末が今の日本である。ソニーも製造業の使命を忘れゲームに邁進しているが何時か初心に帰るのだろうか。

なお製造業の国内回帰には電力の安定供給、特に原発の安定稼働が前提となることを強調しておこう。


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漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界  

  人間の絆

  菅(スガ)氏の弔辞に見る

  人間の真情


(2022年9月27日)

約半世紀ぶりにサマセット・モームの『人間の絆』を読み返している。手当たり次第になんでも読んだが特に大学時代は海外小説を読みふけった。数を誇る読書だったので殆どの本について詳細な筋の記憶はなくただほの暗い心象だけが残っている。『静かなドン』では永久の黒土を流れるドン川とそこに縛られて生きる鈍重で頑迷なロシア人、モームの本では冷え冷えとしたヒースの荒野を背景に何処か醒めた孤独なイギリス人の印象が残る。

日本の小説は肌に合わない。日本的教養小説の代表作といわれる芹沢光治良の大河小説『人間の運命』も女性の愚痴を長々と聞かされるようで不快感さえ残った。

人間の絆の原作は“Of Human Bondage”であるから個人が目覚め人生の束縛を解き放ちながら自立していく教養小説であろう。

しかし日本語の翻訳者は束縛を“人間(同士)の絆”と解釈し日本的に訳した可能性がある。

さて安倍さんの国葬に際して菅氏の弔辞は人間の絆を確信できる真情あふれるものであった。

安倍さんのような自立した大きな人間と絆を持った菅氏はたとえスピーチライターが書いた一時の感情の発露でもいい、幸せな人間の絆を実感させてくれた。

日本では人間同士のつながりしかなく、本当に人間の束縛から自立する人は少ない。いい絆だけではない。法政前総長の田中優子は悲嘆にくれる遺族のそばで葬式の最中に騒ぎ立て人間の尊厳を土足で汚す。法政では気に食わない授業は騒ぎたてて妨害しているに違いない。彼ら“アベガ―”集団は安倍さんから独立できず束縛されることが生きがいになっている。安倍さんの死は人生の目的の喪失であり、死後も生き続け罵倒しなければならない存在である。

親や先生、年配者には敬意を払う、人に恩を受ければ出来れば返す、できなければ別の人に返す、道をたまには譲る、授業中は静かにする、秩序は守る、人は殺さない、等々。これら全て日本では人間の絆を壊さない知恵であったが今では親、先生は無視、自分に気に食わないことを言われれば憎む、恩を仇で返す、道は決して譲らない、授業中は勿論葬式中にも騒ぐ。

礼節と他人に対するいたわりは他人のためだけするものではない。住みにくい人生から少しでも独立し自分の人生を歩むためにも大切なものである。

いつまでも精神の自立ができず安倍さんの束縛に支配され続ける人々、自称知識人、朝日新聞、立憲民主党員、アベガ―集団は『レミゼラブル』、『人間の絆』、『白鯨』などを熟読すれば、如何に貴重な人生を浪費しているか理解できるかもしれない。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第38回)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界


  『安倍さんと永守氏の後継者

    非業の死者を鞭打つ“恥知らず”

   一喝できない後継者』

(2022年9月3日)

企業は経営者を超えることはできない。日本電産も永守氏の限界が白日の下にさらされたからには既に限界に至ったと見られてもやむを得まい。

永守氏は「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」を標語に日本電産を日本有数の会社に育て上げた。そのスピードと達成への執念は余人の追随を許さない。『失敗の本質』にもあるが判断力の乏しいリーダーの最大の問題はスピード感を欠くこと、即ちスピードが遅いからタイムリーな判断ができないという。日本の大企業経営者にはこの類いが多い。

社内の反応を見ながらしばらく慎重に検討、自分の得点になりそうであればやるが途中でうまくいかないようであれば他人のせいにして早々に逃げる、即ち「すぐやらない、自分の得になることしかしない、逃げ場のない最後まではしない」の三ナイがエリートの標語である。

しかも意味不明な外国語だけは好む。SDG,ESG,PURPOSE、ENGAGEMENT等々。

したがって、同氏が社外の大企業に後継者を求めても、典型的な中小企業的体質を持つワンマン企業で務まることはありえない。大企業では本当に体を張って自分の責任で仕事をする人はまず出世しない。社内にも永守教の信者しかおらず、創業者並みの人材がいるはずがないだろう。

彼とは同い年であるからいえるが、ここまでの会社を築いたのであるからもう欲を出さず引いたほうがいい。小部氏ともども声高に関氏を非難するのは見苦しい。

同じ高齢の経営者、信越化学の金川氏とは格が違う。地政学的視点でも産業の大きな流れの把握でも大局観が優れており地味ながら後継者は育っている。金川氏がいなくても同社は安定感をもって成長するだろう。

さて安倍さんであるが、後継者選びは唯一の失敗であった。スピード感に欠ける決断力のない大企業経営者そのもののような人物であった。非業の死を遂げた戦後日本における最大の政治家を死してもまだ貶めようとする人々、これを“恥しらず”と一喝できない後継者は早々に退陣すべきである。

本当の暗殺者は山上ではなく安倍さんを再度葬り去ろうとする集団ではないか、大きな謀略の陰が日本を覆いつつあると感じる中、その中で操られる“人のいい”国民を見るにつけまぎれもなく日本の劣化を確信せざるを得ない。

後継者選びの失敗は取り返しのつかない結果を招きかねず、本当の安倍後継者に最後の期待をつなぐのみである。


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漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  安倍さんの遺志を継ぐ

 安倍さんと大谷さんとアメリカ

(2022年8月8日)

 安倍さん亡き後は大谷さんだけが頼りだ。大谷さんの魅力は無限の可能性に迷わず挑戦し続ける姿勢にある。中途半端な小細工はしない。狙われているのは知りながらもスライダーを投げる。三振を嫌わず全力で振り切る。小賢しい日本の球界にいれば必ず指導があっただろう。

アメリカの自由な風土の下で彼の実力が いかんなく発揮されている。三振してもホームランを狙う姿勢に皆が拍手する。しかも最近の日本人には珍しく規律正しく人に優しい。

安倍さんも同様。誰もがしり込みする難しいトランプ、モディを巻き込み傍若無人な中国包囲網を「自由で開かれたインド・太平洋」という安倍ドクトリンまで昇華させた。その考え方は長らく存在してきたことであるが、それを名だたる難物相手に本当に実現させた実行力と説得力は世界の現代史に残る大きな功績として評価されるだろう。

プーチンもおそらく安倍さんには心を許しながらも頑迷な大陸国家としての限界を乗り越えられなかった。同じ尊大さだけが取り柄の大陸国家中国とロシアが真の同盟関係を結べるはずがない。愚鈍なロシア人が狡猾な中国人に騙された挙句、中国のウクライナになる日はそう遠くない。プーチンの末路はみじめなものとなる。安倍さんの好意を踏みにじった後悔は遅すぎることになろう。

さて世界に誇る二人組はアメリカという舞台があったからこそ世界に飛躍できた。

安倍さんもとにかく人がいい。出来る人の足を引っ張り自分では何一つしない口舌の輩が跋扈する日本だけでは二回目も潰された可能性が高かった。 トランプの手放しの信頼の上に強固な安倍政権 が成立した。

経済界や宗教界も同様。中国に入れ込んだ松下とソニーをみれば一目瞭然。直ぐに人を信頼し人間観察の浅い日本人が中国人にかなうはずがない。近寄れば火傷し身を焦がされる。

まともな企業は近寄っていない。カントリーリスクが高すぎる。

バイデンを見て最近アメリカを侮る風潮が蔓延しているが決してアメリカという国家を侮ってはならない。好悪は別にしてアメリカとの共存が日本存続の鍵であり、日本は中国の暴発を防ぐ蓋としての地政学上の役割を否応なく課せられている。安倍さんの遺志を継ぐしか途はないのだ。

        

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第36回)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

   『安倍さんへの弔辞

    神に代わって日本に加護を

            Shinzo Bless you.』

(2022年7月9日)

ポスト安倍がこのような形で結末を迎えるとは神に怒りさえ覚える。67歳で病に倒れた父晋太郎を超えて70歳までは生きたいという祈りに近い願望の中、晋三も凶弾に倒れた。

多くの老人が惰眠をむさぼり無為の人生をいたずらに送る中、僅か3年間だけでも生き急ぎの時間を与えてくれない神など誰が信じるものか。

筆者は一回り年上だが気力を引き絞りまだ仕事を継続してきたのは、彼が日本の希望の星としてアデナゥア同様に90歳まで日本を支え続けてくれるであろうという期待があったからこそである。

真の愛国者として豊かになりすぎて自己の利益しか眼中にない社会の中でひたすら日本の存続に心身をすり減らしてきた。それを右翼、果ては国粋主義者だと汚い言葉で誹謗中傷してきた大手メディア・左翼系野党・自称リベラル集団が今回の暗殺の土壌をつくってきたように見える。右翼は厳重に取り締まるが「安倍をぶった切れ」などの過激発言は野放し、言論の自由を悪用し言いたい放題の社会を容認してきたのは誰か。

あのプーチンでさえもその死に敬意を払っている。トランプもモディもそうである。彼らのほうが一部の日本人よりはるかに人間的に上ではないか。

さて今回の事件が今後の日本社会に落とす影は計り知れなく大きい。殺気は全く見られない犯人が果たして本当に単独で犯行に及んだのか、なぜこれほどの手薄な警備がなされたのか、素人が考えても謎だらけである。日本を取り巻く謀略の薄気味悪さを肌で感じる。

戦後日本の安穏な時代はすべて変わったとの認識が必要であろう。

「いうべきことを言わない」のは当たり前、「言われたこともしない」のが今の日本である。

このたるみ切った日本社会の反映が今回の事件の背景にある。

本当の愛国者が団結し、日本存続のために心ある日本人がなすべきことを自分なりに行う時期になった。それが残されたものの責務である。

安倍さんはまだ亡くなっていない。寧ろ日本人の覚醒の契機として日本が生まれ変わるまで永遠に生き続けていくだろう。Shinzo Bless You.

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第35回)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  『メッツ監督の大谷評に見るアメリカの強さ

   家族や国家の誇りを忘れる日本人』

  (2022年6月20日)

メッツのショウ・ウオールター監督が大谷選手を評価して“こんな選手はもう二度と現れない。10年は活躍するだろうからよく見ておくことだ。”と誉めちぎっている。さらに“彼の才能と規律が素晴らしい。こんな子供を育てた彼の両親は誇らしいはずだ。また彼を生んだ日本も誇らしいはずだ。”と続けた。

彼のような子供を持つことはまともな両親であれば一生のかなわぬ夢と考えるだろう。

まだアメリカは健全だ。素晴らしい個人を讃えるのは勿論だが家族や国家を大事にしている。

翻って日本では家族や国家を讃えることは寧ろ少なく誇るべき対象となっていない。これでは日本が衰退するはずである。健全な家庭こそが国家の基礎でしかない。

同性婚で子供が産めるのだろうか。健全な国家では、父と母が子供を生み育てる。その継続の下に国家が存続するわけであるから同性婚は少なくとも大声で賞賛すべきことでなかろう。

今の日本人、特に主婦といわれている層は手放しで健全といえるのであろうか。

夫が無能な上司の対応に疲れ果てて帰宅したのに満足な食事さえ準備しないどころか薄給を子供とともにあざける。主人の両親は毛嫌いしまともに挨拶さえしない。自分だけが一番と勘違いし他人の意見を無視する。自分の子供さえ良ければよく社会の規律さえ教えないどころか平気で破る。交通規則も守らず自由気ままに電動自転車で走り回る母親の後ろで育つ子供が規律を無視するのは当然ではないか。

また、労働者も同様、黒田氏を非難する暇があれば何故賃上げを要求しないのだろうか。自らの仕事に誇りを持ち努力しているのであれば正当な要求に声を挙げなければならない。

最近犬を乳母車で育てている老人を見かけることが多い。犬のほうが裏切らず子供より優しい。

オレオレ詐欺の流行も、滅多にない子供からの哀願に喜び応える母親の悲しい心情の発露であろうから現在の日本では決してなくならない。

日本の再生は健全な家庭の再構築から始めるべきだ。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第34回)

漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  『キッシンジャーの亡霊

     欧米の口車に乗り前線に押しやられる岸田

    インドのしぶとい外交に学ぶ』

(2022年6月5日)

興銀の頭取であった故中村金夫氏は飛行機で隣席のキッシンジャーと懇談したことが自慢であった。このように彼は評論家的な言動を好み、行員には「トップに登るのは大変な努力を要するものの転がり落ちるのはアッという間」と諭しながらも地道な努力を継続する人材の育成を怠り口先だけの評論家を重用した。金融の大変革期に直面したとはいえ興銀の緊張を欠く長い退潮が始まったのはこの時期からである。

キッシンジャーは長らく米国をはじめとする戦後外交を主導してきたが、その功罪は日本にとっては苦々しいものばかり、極論すれば害こそあれ益はゼロの戦犯に等しい。

日本の自主外交を潰し米国屈従の流れを主導した。中国に盲従し現在の凶暴で手に負えない中国に育て上げたのも彼の仕業である。時代錯誤の帝国時代さながらの大国主義は鼻持ちならずウクライナ問題でもまだ世界に害毒をもたらしている。その外交を担ってきたのがクリントン、オバマ、バイデンの民主党であり、親中反日外交を基調とする。

さて最近盛んにバイデンが日本に愛想がいい。魂胆は明らかで対中国の前線に日本を押し立てようとする。また今になって日本の存在さえ無視してきたドイツがすり寄ってくる。2度と日独同盟など考えないほうがいい。ロシアの弾除けぐらいにしか考えていない。

全て日本を対中露の前線に仕立て上げる策謀ではないかと勘繰りたくなる。

このEUの尻馬に載って世界に誇る超臨界石炭火力や原発を潰してきたのが小泉進次郎、河野太郎の二人組であった。

さてこのような状況の中で岸田の対応は相変わらずヘラヘラと腹が見えない。そろそろ中国が本気で反日活動を画策する気配がする。ロシアも同期化して対日圧力を強めるに違いない。大企業の接収も視野にあるだろう、レアアースの禁輸も使える、彼らの凶暴な本気に耐えられるのだろうか。

軽々にNATOの会議に出かける暇があれば自衛隊の弾薬庫を視察したらどうだ。

実弾訓練も満足にできないような装備で、憲法上軍隊も持てない国がどうしてスターリン並みの独裁者習やプーチンに対抗できるのだろうか。制裁に参加する前に、まず改憲、自衛隊の装備の拡充、核武装の問題、原発の稼働、すべて国家の存亡につながる枢要な事案について備えを済ますべきであろう。欧米の口車に乗って先頭に立てば振り向けば孤立無援、欧米の狡猾さを知悉しているインドの知恵に見習うべきである。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第33回)

(2022年5月18日)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  デフレ脱却へ絶好のチャンス

    『悪いインフレでもデフレよりずっとまし

  今こそ「働こう改革」を』

またも日経がインフレ到来に対し絶望物価などと煽り立てている。しかし、インフレよりデフレのほうが絶望的な悪だ。将来を背負う若者にとっては賃金も上がらず成長もせず先行きに希望がまるで見えないからである。一方老人にとってはいいことづくし、年金は変わらず、医療費はタダ同然であるから公共施設を使って一応の生活は楽しめる。安全保障には無関心、国が滅びてもどうせ死ぬのが数年早くなるだけ、こんな老人を見て若者の勤労意欲が上がるのだろうか。

コストプッシュであれ、サプライチェーンの目詰まりであれ何でもいい。デフレを脱却し名目で成長すれば、後追いでも賃金は必ず上がる。

デフレに陥ると騒ぎ立て、インフレになるとまた騒ぐ、まるでザルの豆のようにぶれるだけ。

インフレになれば価格機能の正常化、特に金利機能と労賃上昇の復活が可能になる。資本主義社会で投資等資金の調整機能を持つ金利が上昇し機能すれば、無駄な投資や不合理な経済活動はかなり排除できる。金利の上昇による財政の負担増を懸念するのであれば、過剰な福利政策、特に老人福祉を見直すことで済む。永久債による資金調達も検討してよい。

次の問題は労賃の問題であるが、労働者各人が二人分働けば給料はすぐに2倍になる。

標語ばかり跋扈する大企業ではコンプライアンス順守にエネルギーを注ぎ付加価値を生む本当の労働はまるでしていないので、無駄を省き知恵を絞って工夫すれば生産性の倍増はさほど困難ではない。

トヨタが日本産業界のリーダーとしての地位を保持したいのであれば労賃を倍にすること、ただし生産性を倍増させること、工夫すればできる、円安になったことでもあり、海外投資ばかりに資金を浪費せず国内の設備投資を増やすこと、国内の中小企業を尊重しコマツのように全面的に支援すること、電力安定供給のため原発再開の努力をすること、とにかくトップリーダーとしての意識が低すぎるのではないか。かつて新規事業に輝きのあった旭化成も動きの鈍い老大国になってしまった。同様な企業は枚挙にいとまない。

また引きこもり症候群の人々には不労迷惑税を創設しよう。さもなくば強制的に経済活動に参加させ、宅急便のラストワンマイルを担当させればいい。

さて、イオンはまだいいものを安く売ろうとしている。民主党の兄同様、時代錯誤の経営をまだ続け柔軟性が欠如している。世界は既にインフレの長期サイクルに入っており戻りようがない状況下にある。今後は政治家や官僚に期待するのはもはや無理、民間だけで日本再生を行うしかないだろう。脱炭素など空疎な標語だけ囃す経済メディア、いまだ金利競争をしている地銀、安売りのイオン、自社の合理化しか頭にない部分最適の世界企業トヨタ、いずれも原点に返り少しだけでも日本の政治・経済のことを時には考えれば途は開けるかもしれない。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第32回)

(2022年5月4日)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

 今こそ北方領土を取り返す

 独裁国家中露の末路

 悪手を取り続けるプーチンと習


長年の持論であるが、日本が北方領土を取り返すためには第二次日露戦争に力で勝利するほか途はない。

世界を支配するのは力しかないのは誰もが否定しがたい厳然たる事実である。しかし力を生み出し永続させるのは矢張り周りのみんなの支えがあってこそ可能である。

いくら力があろうとも独善では必ず途を誤る。独裁が失敗するのはこの点にある。

一人の本当の友人ができればその人の人生は成功だといわれているが、普通の友さえもいない人生は価値もなく哀れなものでしかない。

プーチンも習も力で得た地位を力で固持しようとしている。本当の友もいたかもしれないがみんな去り、今は邪な同類しかいない。

その結果、頂点を極めたと信じた瞬間から奈落への道が始まっており、妄想に近い悪手を取り続ける。プーチンは言論統制、政敵の暗殺、ついには核を脅しに国家の乗っ取りまで始めた。

核攻撃を示唆するプーチンに対するショイグ国防相の顔つきは恐れおののいていた。

習は言うまでもなくもっと悪質であるが、このところ時代錯誤も甚だしい悪手を取り続ける。

コロナ発祥の責任を回避するためのゼロコロナ政策、特に大都市のロックダウン、政権末期のプーチンの支援、香港の弾圧、アリババなど私企業の支配などなど。

いくら中国でも、少しでもまともな友人がいれば決して賛同しないだろう。

然し彼らは決して変わろうとはしないし、変われない。ここまで来ればさらに力に依存せざるを得ないことを冷静に見極める必要がある。結局彼ら二人を止めるのは力しかないことだけは確かであろう。

さて現在は北方領土を取り返す得難い機会と考える。ロシアは兵力をウクライナに集中している。極東ロシアの軍事力はもともと貧弱、宗谷海峡と津軽海峡さえ封鎖すれば原潜も外洋には出ることができない。樺太も取り返せば石油も入る。この機会を生かすには核の脅しに堪えられるかどうかにかかっている。

最大の問題は岸田をはじめ胆力のない国民が多すぎることである。ウクライナの勇敢な人々に比べ優しさだけが目立つ。争いを極端に嫌う人々の本心は真実から身を背け優柔不断に身を任せているだけである。岸田は戦後80年に及ぶロシアの不法をいま世界に喧伝し、もし即刻日本に返還しなければ宣戦布告をするぐらいの覚悟があるのだろうか。非核三原則は紙切れと言い切って本当の核の傘をさすしか途はない。イギリスからトライデント型原潜1隻を購入する選択は直ぐに実行可能である。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第31回)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  独裁者のたどる老残の途

  酷薄な独裁者vs.優柔不断な日和見主義者

  米ロを諫められるのは日本だけ


(2022 年4 月19日)

ある有力銀行の頭取はその冷たく厳しい叱責により勤務中に幹部2名を心臓麻痺に追い込んだ。その反動からか後継者は優柔不断、評論に終始し決断せずに部下におもねる。

社員も上の顔色を見るだけ、両者ともそれぞれに似合う茶坊主がはびこった。独裁者には微塵も反抗しない徹底的なイエスマン、優柔不断には礼儀正しく前例踏襲の形式的な官僚主義者が好まれた。両頭取とも共通項は自己の地位保全だけ。正論をいうが心がこもらず地位にしがみつく。

この風景は今も多くの企業で当てはまる。

アイリスオーヤマの大山氏やコマツの野路氏のように従業員や関係者を心から大事にしながらも厳しい決断ができる社長は稀である。

 政治家になると本物はもっと少ない。プーチンが大ロシア復活を心から願っていると所謂専門家がしたり顔に言うがそれは人殺しのための屁理屈でしかない。ただの残酷な虐殺者に過ぎず祈りも教会も殺しの道具でしかない。

ブッシュもイラク戦争の初めにゴッドブレスユーと神様に祈った。

プーチンは昔から冷血だったのだろう。人間は年を取ると本性がますます強くなる。利己的なワンマンが年を取ると老残をさらしながら恥を知らず例外なく国でも会社でも悪くする。

異論はあるかもしれないが人間は地球上で最も酷薄な種としか思えない。ライオンは無用の殺生はしない。ロシアの王を誇称してもライオンやマサルの足元にも及ばない。

 さて、もしプーチンが核を使用してもバイデンに批判する資格はない。アメリカは、ウラニューム型とプルトニュウム型2種類の核を試すため日本の降伏交渉を故意に伸ばし、民間人を虐殺した。東京大空襲もマリウポリをはるかに上回る規模の戦争犯罪に他ならない。

ロシアも不可侵条約を締結しながら終戦後に攻めてきた。多くの日本人を拉致し極寒のシベリアで強制労働をさせた。今のウクライナは昔の日本の再演にほかならずロシア人の暴力的な本質は未来永劫変わらない。

このどうしようもないこれら戦争犯罪国にものをいう資格のあるのは理不尽な被害を受けた日本でしかない。

岸田は核軍縮をいう暇があれば何故80年前の真実を世界に訴えないのか。優柔不断を捨てゼレンスキーの気概に学べば日本のリーダーはおろか荒廃し先の見えない世界のリーダーにもなれるかもしれない。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第30回)

(2022年3月17日)

漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

農奴とコサックの末裔を軽視したプーチン

無責任バイデンの後始末を余儀なくされるウクライナ

オバマの後始末は誰が?


拙宅の玄関にウクライナ人の心の支え「詩人シェフチェンコ」の小さな銅像がある。

ウクライナ輸銀向けセミナーの記念に贈呈されたもので、はるか異国の日本人から祖国の英雄の名を聞き及んだ通訳ユーリからの貴重な贈り物であった。シェフチェンコは19世紀初め農奴としてキエフ近郊に生まれ農奴解放と反帝国ロシア運動に生涯をかけた。その血は今のウクライナ人に流れているに違いない。

また学生時代の愛読書ショーロホフの『「静かなドン』もウクライナ東部、アゾフ海に注ぐドン川沿いに住むコザックを描いている。赤軍と白衛軍の争いに翻弄される戦火の中でもドン川は静かに流れる。

対ドイツ戦では約2千万人もの死者を出す等、ウクライナ・ロシア国民とも何世紀もの間圧政と戦火に苛まれながら多くは忍従に生きるのがすべであり、現代においてもドン川のように何も変わっていない。

しかし今回はプーチンのあまりにもの暴挙に忍従の人々も立ち上がった。情け容赦なく暴虐を尽くすプーチンの思考はニコライ皇帝やスターリンと全く変わりなく、決して狂っている訳ではない。現代の帝国ロシアと自分を守るだけ、力だけが正義である。このままいけばいくらでも殺すだろうし核の使用もためらわない。この点では習と双子の兄弟に近い。

さて今世紀最大の惨事に対し最も責任を負うべきなのはアメリカである。湾岸戦争の時に金だけ払って血を流さないと日本を非難したのは誰か、金だけ払ってウクライナをけしかけているのは誰か、日本に対し原爆投下や東京大空襲など民間人を焼け殺し非情極まる無差別攻撃をしたのは誰か。

これ以上の惨禍を防ぐためにウクライナに妥協させるのがアメリカの責務ではないのか。信用も敬意も失ったのはロシアだけではないだろう。

バイデンはロシアを好き放題にさせ、その後始末をウクライナに押し付けた。

オバマは中国を好き放題に甘やかした。オバマの付けを払うのは誰になるのだろうか。李登輝亡き後利害で転ぶ商売人中心の台湾にはコサックはいない。

結局対中の最前線は丸裸の日本になるに違いない。

岸田は危機に臨み櫻井よしこ氏曰く“ヘラヘラヘラヘラヘラヘラ・・・・・・・”と亡国の首相として名を汚すのだろうか。老兵は口だけで戦えずラスト侍の復活を祈念するしかないのだろうか。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第29回)

   漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  中露独が世界を壊す

  習の手先に堕したプーチン

  日本最悪の地政学リスク(中露に挟み撃ち)


約20年前、5月初めに訪れたキエフはドニエプル川沿いの木々が芽吹き街並みは古都の風格がある美しい街であった。ギリシャ正教教会の近くで手製の油絵などを売るのみの市の散策も楽しかった。

独立後まもなく、ホテルでは滞在中パスポートを取り上げられるなどソ連時代の監視社会の不気味さは感じたものの、貧しさの中でも人々はそれなりに平和な生活を送っていた。

日本輸出入銀行のプロジェクトファイナンス部長真殿氏をヘッドとする世銀プロジェクトの一員としての訪問、その目的はウクライナ輸出入銀行の経営改善策の立案であり、一つは安定した資金運用調達構造(ALM)の確立、もう一つは企業審査のレベルアップであった。

前者はドイツ系米国人の金融コンサルタントが担当、やや偏屈ながら問題点に直ぐに切り込む極めてシャープなプロ、後者は筆者が担当し審査体制の基礎となるキャッシュフロー分析をその後3年間にわたり同行の基幹人材に徹底的に教え込んだ。長い教育歴の中でも最も印象深い体験であり、今でも一人一人の顔を懐かしく思い出す。プーチンと同じ名前の山男ウラジミールは山では小さなナッツしか食べないという。会食中も殆ど食べず全員の写真をとる。最後のデザートだけ美味しそうに品よく少しずつ食べていた。

皆決して豊かでないが品がよく誇り高い。その彼らをプーチンは踏みにじった。

今回の侵略の裏には習がいるに違いない。台湾武力侵攻に踏み切った場合の世界の反応を見たくてプーチンを誘導したのかもしれない。経済規模は中国の10分の1以下、石油ガスも中国依存、欧州からはいつも仲間はずれ、じり貧で追い詰められたプーチンは危険な賭けに出た。

プーチンの誤算はドイツの変心、当初はヘルメットさえ出し渋ったドイツが対戦車砲までウクライナに供与する。同志メルケル退陣を心から悔やんでいるだろう。

しかし、プーチンは決してひかない。合理的に考えれば何一つ得なことはない戦争に踏み切ったからには引けない。悪くてもドニエプル川左岸は取るまでひかない。

日本にとって戦後最大の危機となる。核を現実の武器としかねない中露から挟み撃ちにされる悪夢が起こり得る。

軍事力とドルが要の米国で軍事を放棄する史上最悪大統領バイデン、前世紀の遺物国連・ガラクタ(産経抄)憲法9条を奉る国民、エネルギー危機に際しても原発を忌避する岸田、愛国心を嘲笑する人々、これでどうして国家の存続が維持できるのだろうか。

国家のために戦うウクライナ人の愛国心に心から尊敬の念を表明するのみである。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第28回)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  “作業でなく仕事を”

  日本にも変革の予兆が見えてきた

  漸く考え出した人々

銀行勤務時代は無駄な仕事は無視、無能な上司の指示は聞かず報告もせず、会議の資料なども30分でそれなりに内容があるものを作成しても兎に角字が汚い。上司に最敬礼をする同期の優等生は徹夜で月並みのものを作成するが字がきれい。陋習と序列の世界では実力と速さはむしろ出世の邪魔でしかない。今もそうだがほとんどの銀行では指示通りの作業はするが頭を使った仕事はしていない。

もとネスレ日本の高岡氏が言う“作業でなく仕事を”という言葉は銀行、弁護士事務所、大学、病院など規制業種の多くにあてはまる。

大手法律事務所の将来も暗い。多くの優秀な人材を抱えながら顧客の不祥事の後始末ばかり、前向きな仕事は少ない。くだらない屁理屈ばかりに長け、本質には目を向けないので頭も劣化する一方、社会の常識も育たない。答弁書も相手のいうことを否定するだけの単純作業だけ。

判決文も同様、税法関連の判例をたまに読むがどちらが勝ったのか負けたのか何度読んでもよくわからない。判事も頭が良すぎるか馬鹿なのか。

さて、作業ばかりの世界からようやく日本も変わりそうだ。トヨタがEVに舵をきったことから日本が動き出した。従来はコスト削減という作業だけ。しかし今回はコスト削減とは次元の異なる作業を変える仕事をいやおうなしに迫られる。多くの企業が存続をかけて本気で考え出した。

新日鉄も変わってきた。高級品に相応しい値段を上げること、頭を使った仕事の対価を無視してきたトヨタを訴えるのは当然である。忌み嫌ってきた電炉企業の買収も始めた。

花王もようやく値上げを言い出した。いいものを買いたたくコンビニや量販店の横暴が日本のデフレの原因であった。セブンも仕入れ先を買いたたくだけでは明日はない。

頭を使い仕事に目覚めれば日本の明日も開ける。作業ばかりの人生に進歩はなく考える仕事は面白く成長の基である。

スノーボードで理不尽な判定に実力で立ち向かった若者平野を見習おう。戦いを忘れた老人経営に明日はない。

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第27回)

(2022年1月19日)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

   愚かな指導者が国を亡ぼす

   ウクライナ、香港、日本?

   コロナと核廃絶で日本沈没

どの組織でも指導者次第、みずほ銀行の蹉跌は発足当初の指導者3人をみれば最初から明らかだった。統合を決めた西村氏など三名は、新組織の経営を託す後継者の選定に取り返しのつかない失敗をした。発足当初の三頭取は権力争いと保身に明け暮れ、メガバンクにとって競争力の死命を左右するシステム投資戦略を誤り現在の窮地を招いた。その詰め腹を切らされた坂井氏はむしろ被害者だ。

いかなる投資でもコンセプトをまず明確にしなければならないが、彼らは愚かにも既存の三行が使用していたIBM、富士通、日立の三社に新システムを依頼した。設計思想も異なる三社が協力して一つのものを構築したのは通常では実現不可能な作業ではなかっただろうか。

素人でよくわからないが、今まで三人が使っていたトヨタ、ホンダ、日産の車にまた乗りたいので三社で協力して一台の車を生産してくれ、というようなあり得ない話に見える。

なお興銀支配が行内の自由な議論を封じ今回の問題を起こしたという。何の関係もないことだ。発足当初よりシステム問題は明白であったが、その時点で何の措置も取らなかった金融庁の責任転嫁に過ぎない。みずほにしても金融庁にしても結局強い使命感を持ち、泥をかぶりながらも自ら責任を取って行動する人材がいなかっただけである。逃げだけうまい姑息な指導者が跋扈する社会になってしまった。

さて指導者の不在は国家でも同様、こちらの方が重大だ。

ウクライナは米露の狭間で翻弄されみじめな姿をさらしている。露骨な武力介入する酷薄なプーチンも、本気でウクライナを守る気のないバイデンや欧州も非難されるべきであるが、もとはウクライナ独立時の指導者が現状の窮地を招いた。いくらきれいごとを言おうが現実の世界では最後は武力が決着をつける。ウクライナは独立当時に欧、米、露の甘言にのり核放棄をしたのが最大の失策である。空母も金に困って中国に売ってしまった。核を放棄し空軍も海軍もなきに等しくロシアには手も足も出ない。プーチンに結局は蹂躙されるだけだろう。

香港も習のご機嫌取りの長官の協力でアッという間に消滅した。いずれも愚かな指導者のもたらした惨禍である。

一方我が国では優柔不断なトップが、ただの風邪オミクロンに怯え続け鎖国体制を続ける。中国に抑止力を持つには核ミサイルの配置しかないにもかかわらず核廃絶を夢見る。核に囲まれた日本の存続と独立には核武装を含めた軍事力しかありえないが、この非情な現実を見ようとせずどうして一国のトップが務まるのか。

ウクライナ、香港の二の舞を避けるためには安倍さんの再登場しかないのだろうか。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第26回)

(2021年12月28日)

漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

     日本の生産性は低くない

    課題先進国として挑戦を

       大谷さんに続け 経済も文化も二刀流


やれDX、スタグフレィション(低インフレと低成長)、カーボンニュウトラル、SDGs、ESGなどなど、日本語を知らず日本経済の遅れだけを毎日言い立てる日経。高みに立ち欠点ばかり言われ続ければ誰でも意欲を失う。オピニオンリーダーを自負する朝日同様、実は一番遅れているのが自分自身だということをまだ理解してない。

一方、親の幼さとは一味違い子の英エコノミスト誌ははるかに大人である。12月11日号の日本特集で日本に対する流布された二つの見方はいずれも間違いだという。即ち一つは縮小し老齢化し活力を失った国、他方は超機能的、食べ物から様々な文化を誇り魅力たっぷりだが外界への関心に欠けた国、いずれも世界の本流ではないという見方である。

しかし本当は先頭に立つ先駆者として、急速な老齢化などの人口動態、低金利・低成長による長期経済沈滞、気候変動などの自然災害、米中対立に翻弄される地政学上の問題など多くの問題に世界の先頭で対応を迫られている課題先進国に他ならないと主張する。

しかも、これらの問題にコロナでもマスクの着用、ワクチンの接種など国民は自ら対応する。一人当たりGDPではドイツ、アメリカに次ぐ成長率という。

政治面でも従来取材してきた反日的な左翼系の学者・識者は避け宮家、兼原など現実的な人々へ変化している。

ただ対処すべき課題も多いにもかかわらず現状に満足し、よりよい明日を目指す意欲が低い点、すなわち現状自己満足の姿勢を最大の危機だと指摘する。

さて、日本の生産性は低くない。生産性が低いのは官庁依存型規制産業だけである。金融庁支配下の金融界、文科省と大学、厚労省と病院など見ればいい。例えば過度のコンプライアンスを強制され、地銀の多くでは個人のメールアドレスがない、ファックスは二人で送る、個人専用の電話番号もないなど。投信を店頭で買えば過剰規制の実態を心底わかる。また生産性は付加価値が基準になるが、まだ金利競争をして安売り合戦を行っている。

多くの企業や外食店でもよく働いている。ただ外資コンサルタントには高いフィーを払うが日本企業や個人にはサービスがタダだと考える大企業のせいでサービス業の生産性は低くなる。

とくに“いいものを安く”といい続けたセブンの鈴木氏の罪は重い。なぜ美味しい日本のアイスクリームがハーゲンダーツの三分の一なのか。恥を知れと言いたい。

財政破綻もあり得ない。実質世界第2位の経済大国をギリシャと比較するのか。自国通貨建ての国債をいくらでも発行できる国が破綻するはずがない。アメリカが典型だ。

また脱炭素ではエネルギー安全保障の面からも燃料棒を差し込めば3年間黙って働く原発しか解はない。すべて自明のことを進展できない優柔不断にこそ問題がある。

あらゆる課題を抱える課題先進国として米中とは全く異なる生き方ができるはずだ。

大谷さんを先頭に政治・経済も文化も二刀流で行こう。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第25回)

(2021年12月11日)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

 恩義を利用する国・される国

 恩を仇で返す国もある

   日中韓の様々な違い

▶岸田首相、是非、聖徳太子の気概を持ってください「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや」◀


「今度は日本が恩義に報いる時だ」と中国の報道官が言ったそうだ。親中派商社の大御所がアドバイスしたのかもしれない。日本人ほど恩義を重んじる国民はなく恩義といわれると途端に腰砕けになる。

中国は戦略・戦術ともに長け利害のためには手段を択ばない恐ろしく冷静かつ酷薄な国である。

約半世紀前の興銀で中国を担当していた時のできごとであるが、中国大使館にカレンダーを配布したところ返却された。定例的に中国大使館と勉強会を開催し「利子とは何か」など教えていた時代で彼らの態度も服装も地味であったが、理由は明らかにしなかった。日本地図一枚モノのカレンダーに尖閣が記入されていたためであったと推測された。

彼らの戦略は極めて明らかで、当時から尖閣を狙っていたわけである。

一旦建てた戦略は決して変えない。しかし戦術は自由自在、相手に応じて恫喝もするし哀願もする。利害のためには恩義でも何でも利用しつくす。

ロシア人はこの正反対で暴力しかない単純さが取り柄だ。

一方日本は戦略も戦術もまるでない国である。唯一の例外が安倍政権でありインド・太平洋における大きな対中戦略を描き、これが今では民主主義国家のアジア戦略として定着した。

しかし岸田政権は何もない。戦術も戦略もすべてごちゃごちゃ。外交ではみんなの意見をよく聞き付和雷同、財政はただ手あたり次第ガラクタを全て包み新しいタグを付けただけ。

菅政権ではまだ戦術だけはあった。

なお、受けた恩義はまるで知らず尽くすほど恨みを募らす韓国にさえこれでは対抗できないのではないか。

今、日経をはじめ日本のメディアはSDG、ESG、カーボンニュートラル、パーパス等横文字ばかり跋扈し、うるささが極まる。本当の日本語“恩義”を世界に発信するのがメディアの仕事ではないか。日本国民に対する恩義を忘れた朝日新聞の没落がいい教訓になる。

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第24回)

(2021年11月21日)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

  岸田さん お金はいらない、希望が欲しい 

        これは「末期の資本主義」ではないか

▶岸田さん、お金と自分の恥だけはバラまかないで下さい◀

岸田就任後わずか2週間で既に暗く、かすかな希望も見えない。お金さえあげれば黙って国民が言うことを聞くと思っているのだろうか。感受性の鈍さといい優柔不断さといい福田二世によく似ている。福田三世を重用するのも同類だからだろう。生きるか死ぬかの修羅場を全く経験していないし、経験したとしても身についていない。全てが鈍く緊張感がない。あるのは公明党との融和だけ。

前向きな投資に使われるのであれば、幾ら国債を発行しても問題はない。4兆円もあれば喫緊の対中用ミサイルでもF35でもいくらでも買える。

とにかくお金のばらまきだけはいけない。子供や自立心のない連中に小遣いをあげすぎれば独立心は失われ、タカリ同様にモットくれと言い出すのが関の山だ。

本当の資本主義は健全な競争が中核である。本当に頑張った人、前向きに知恵を働かした人、努力を惜しまなかった人が評価され報いられる。勿論運が悪く苦境にある人は支援しなければならないが、怠け者まで助ける必要があるはずがない。

これは新しい資本主義とは言えない。国民全員が分業で手分けして社会を支え、その結果成功した資本家が自分の資本を増加させながら国富増に寄与する国富論が資本主義の原型である。

日本社会最大の弱点、努力している人や優れた人を平等の名のもとに引きずり下ろす悪平等が根深くはびこっている。岸田は今回のバラまきにより自己の無知・蒙昧の果て融和と平等を標榜しているとの誹りに耐えられるのだろうか。

欲を出し解散の決断を逃した上、河野や小泉など三世を偏愛したため自滅したが菅前首相の方がはるかに資本主義を理解していた。

もう見限るしかないだろう。戦後最大の国家の危機に直面する今、気力も知力もない指導者に国運を託すだけの余裕はないはずだ。過ちを正すには早ければ早いほどいい。

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第23回)

(2021年11月5日)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

     義と情の兼ね合い

     岸田首相の場合 

大義をもってバイデン化を避ける

 ▶岸田さん、Big Bossになるのを期待します◀

皮肉屋のイギリス人に岸田はどうだと聞いたところ“自民党だ”と一言。自民党はしぶとく粘る、落ちそうで落ちない。長期政権にもかかわらず芯まで腐らずそれなりに評価され存続していく。安倍さん以外は誰も顔が見えなかったが、それでもよかった。世界でも珍しい長期安定ゴーイングコンサーン政党である。

今回も枝野と菅(カン)両名のおかげで自民党が勝った。枝野は共産党と一体化し究極は民主主義を放棄し全体主義が支配する中国に同化するところであった。

自民も公明に抱き着かれているが、まだ公明党のほうがいい。池田大作がいくら神様並みとは言っても人間である限り何時かは死亡せざるを得ず、創価学会も盛衰からは免れられない。然し全体主義国家と相性のいい共産主義はいったん飲み込まれればマフィア同様掟は厳しくジョーン・ウィックのように足抜けは厳しい。

菅(カン)は管で、まだ醜く自分だけ生き残ろうともがき、後進の当落など眼中にない。

一方の菅(スガ)氏はギリギリのところで自民崩壊の道を救った。しかし、また河野や小泉など三世を煽って欲を出してはいけない。首相にまでなれたのは自民のおかげだ。

さて岸田氏であるが、本当の政治家になれるかどうか最早崖っぷちにある。

政治は自分の利害だけ要求する国民から選ばれ、おのずと政策も八方美人となることはやむを得ない。東京8区の立憲吉田晴美氏は演技たっぷり宝塚歌劇よろしく情に訴え女性にも媚びる。笑顔のあふれかえるポスターからは迂闊にも20代かと邪推していた。

バイデンも似ている。八方美人で民主党左派も右派も混ぜこぜ、人は良さそうだが金さえくれれば中国でも大金持ちでも誰でも飛びつく。主義も主張も何もなく認知が進めば日本もすぐに中国に売るだろう。

しかし岸田氏には諦め半分期待少々ながら安倍氏並みの本物の政治家を目指してほしい。

100代目の最初の仕事が10万円のばらまきではあまりに情けない。

わずか5兆円の国防費増を惜み財政均衡しても国破れれば何の意味もなく、憲法改正、国土防衛等大義をもって正道を歩むものと神様に祈るだけである。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第22回)

(2021年10月26日)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

     枝野の許されざる大罪 

               原賠法違反と共産党との一体化

    ▶枝野さん、国民の目は騙されませんゾ◀

形式と屁理屈だけ並べたて本質論が不在の法学は肌が合わず経営専攻ながら商法の講義さえも途中で脱落、そのため債権も物権もまだよくわからない。しかし、民法の最高峰といわれる我妻栄の本だけはまだ本棚に残っている。その我妻栄が知恵を絞って作り出した芸術品が「原子力損害の賠償に関する法律」であった。どんなに努力しようと人間社会は天変地異には基本的には無力である。それにもかかわらず、原子力は人類の知恵の産物であるから何とか利用する方法を考えなければならない。そのために、原子力損害が“異常に巨大な天災地変または社会的動乱によって生じたものであるときは”事業者の責任の限りでない、とした。

福島の津波が異常に巨大な天災地変であることには誰も否定しようがなく、地下に電源を置くGEの設計ミスはあるものの、おおむね東電の責任でもない。結局国民全員、即ち国家が負担するほかないのが理屈では自明である。

この法律を遵守せず、生贄を求める国民の感情を煽りすべての責任を東電に転嫁したのが当時の菅・枝野であった。彼らは肝心の時には法を無視し権力を濫用する。事業仕分けもその流れにある。ワクチン開発にケチをつけたのも彼ら彼女といわれている。

今般枝野がまたも大罪を犯しつつある。共産党は戦後永らく無法の代名詞であった。日本壊滅を企図するGHQの尻馬に乗り無法なストライキなど国家のかく乱を扇動し、その先鋭な活動は今でも忘れがたい。当時アカといえば反社会勢力以上の侮蔑と怒りの対象であった。小生の小学校時代の親友は親父が共産党員であったため何時ものけ者にされた。共産党が大手を振って社会に出てきたのはつい最近のことである。彼らはスマートになった。赤旗の方が朝日よりまともなことを書いているという人もいる。然しその本質は戦後一貫して変わらない。公明党同様に組織力は強大で鉄の団結を誇る。政権を取れば当然異論は許さない。中国共産党は異論を許さない強権国家だから存続できた。ソ連は自由を認めたため崩壊したが、また強権の共産国家帰りをしている。民主主義とは対極の政治体制であるから、主要民主主義国では共産党は非合法な政党で活動は許されず、何故か日本とフランスだけは合法である。

いくら自由過ぎて収拾のつかない民主主義であっても共産主義よりまだいい。枝野・志位の連立政権は菅・枝野どころではない悪夢となろう。

       

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第21回)

(2021年10月5日)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

   “普通の人”岸田総理に期待する

   仕事始めは河野洋平・宮澤喜一の総括から

   運も実力のうち

  ▶岸田さん、日本の将来をお願いします◀

政治家にまともな人は殆どいない、これが数少ない政治家との接触から得た結論である。

本当の政治家になるためには確固とした国家感を持ち信念が強く人格も優れていなければならないが、多くは弁舌さわやかに信念を語るものの、その内容は抽象的、実質は空疎だ。万が一高邁な理想があるにしても選挙のたびに数千万円の資金集めに走り回りお金の苦労がついて回る。

これほど割の悪い商売はなく、自分の力を盲信する誇大妄想家か一族が地盤を持つ二世、三世だけがなりたがる。

選挙に勝つには金のみならずひたすら我儘な民意を汲みバラ色かつ八方美人の政策をばらまかざるを得ず、二重どころか多重人格でなければ務まらない。

選挙を重ねるほど人格は損なわれ河野や小泉三世のような尊大さと空疎な政策遊びにふける異様な人物が出来上がる。

この結果本当の政治家は世界でも極めて少ないが、それでも習近平よりはいい、と我慢しなければならないのが民主主義国家である。

さて岸田氏であるが、政治家としては珍しく欲がなく、相手の立場を考え、人の意見を聞く地味な人物である。あまりに騒々しい世の中になってしまったのでこのあたりで少し頭を冷やすのにいい人物だろう。

安全保障やエネルギー問題など国家の根幹をなす問題を国益から考え抜き先頭に立って推進、親中二階を排除したからには、未だ老残を晒す河野洋平・賢すぎた故宮沢喜一を総括し政治家としての勁さを示すことと期待している。

幸い3Aの支援がある、彼らの力を借りて憲法改正、原発を含めたエネルギー問題、対中政策など推し進めることだ。原発が安全保障上の最大の課題であること、加えて核ミサイルの配置がドイツ同様に最大の対中抑止力になることもナイーブな国民に説得しなければならない。勇気をもって欲を出さずすすめば、安倍氏に続いて8年は政権を維持できるだろう。意外にスピードと決断力がある。欲を出し決断力にかけた菅氏が反面教師となる。

おそらくここ数年が今世紀における日本最大の岐路になる。

運よく100代目首相になった岸田氏の実力に期待するところ大である。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第20回)

(2021年9月16日)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

    河野、小泉の三代目が日本を潰す

    自民党改革は三代目排除から

             菅総理の失敗

          ▶ことわざに「唐様で貸し家と書く三代目」日本を三代目から守らねばなりません◀

菅氏の敗因は二つ。本格政権を目指すなら昨年9月に解散すべきであったが決断力に欠けた。また安倍リリーフとしての実務政権にもかかわらず、河野、小泉という派手さだけ、地道に仕事ができない二人を登用してしまった。結局この二人にうまく手柄を取られ捨てられた。

三代目のボンボンが役に立たないのは世の常識であり、たたき上げの菅氏が知らないはずはないが、本格政権樹立の欲が出たのだろう。

ながらく三代目が会社を潰す実態を嫌になるほど見てきた。初代の創業者はがむしゃらに世間体など気にせず存続のため悪いことでも何でもする。二代目は親も経済的な余裕もありそれほど厳しい状況を経験しないが、まだ親の苦労を見ているだけに真面目な経営は維持する。ところが三代目になればすべて思うまま、厳しい状況は経験しない。わがままで他人の痛みも理解できないので人々がついてこない。人気があると思ってもそれは利害だけの繋がりだから一旦力がなくなれば瞬時にして全員失せる。

河野一郎は当時のソ連の無法者とさしで勝負できた。息子の洋平は中韓の無法な要求にもみ手で迎合するだけ。彼の後遺症で日本人がいわれなき誹謗中傷に未だ苦しめられる。その孫は国家の根幹である安全保障とエネルギー問題さえ理解できず、すべて壊そうとしている。彼によればハンコの廃止と写真のサイズの統一が改革だそうだ。今はスマホで提出するのでサイズなどどうでもいいことさえ知らない。実質初代の小泉又次郎は小泉組上がりであるから迫力はあった。娘婿の子である純一郎もその血を引き継ぎ相手にすると怖い。自民党をぶっ壊すとすごんだが、自民党はむしろ強くなった。郵政改革も実質何も変わっていない。改革は壊すことではない。孫は更にひどい。性悪のEUにほめられたい一心で日本の製造業を破滅させようとしている。しかし、同じ三代目の安倍氏はものが違う。甘さは第一次内閣の挫折で失せた。何よりも国家意識が明確であり品格がある。いくら政治家に望みがたいこととはいえ、やはり首相には品格と落ち着きがほしい。河野は騒々しく利害に転び品がない。日本国家の品格に相応しい首相を選ぶ時ではないか。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第19回)

(2021年8月28日)

  漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

     またも逃げた外務省 リスクは全て民間へ

     コロナも原発も安全保障担当の防衛省に

           ▶政治家も官僚も日本人の誇りを取り戻せ◀

1974年6月、混乱を極めるジャカルタに赴任した。早々に驚いたのは日本大使館への恨みつらみであった。1月の田中暴動の際、現地の邦人が大使館に保護を求め殺到、ところが大使館は扉を閉ざし入館を阻止したそうである。また偶々現地に不在中の朝日新聞記者は、他社記者に泣きつき“動乱のジャワを行く”と捏造記事を創作したという。

いずれも信じがたいことであるが信頼できる人々から冷笑交じりに聞いた。

今回アフガンでも外務省の体質は変わらず大使館全員が真っ先に逃げたそうである。世界中何処でも最高責任者は全員退去を確認後自身の進退を決める。真っ先に逃げるのは韓国のセオール号の船長ぐらいだ。関係者はじめ心ある日本人みんなの努力でオリンピックを見事に成功させ、いままたパラリンピックも粛々と進行している。日本人の誇りをどこに忘れたのか。

また立憲・共産などの反対から憲法改正も出来ず自衛隊が邦人保護をしたくとも二重三重に制約がある。危険に晒されている自国民の保護さえ出来ない国がどうして世界で信頼されるのか。これでは法を守らない中国はじめ多くの国には赴任できない。スパイ容疑で逮捕されても見捨てられる。

エネルギー問題でも経産省の不作為は目に余る。東電を国営化したにもかかわらず経営責任は全て東電、最大のエネルギー問題である原発再稼動から逃げる。大手電力会社をまるで犯罪者扱いする。

小泉親子が支援する太陽光発電では森林を伐採し緑を奪い、パネルでは中国全面依存、配電網の設置に莫大な追加投資を強要、これではブラック産業に近い。

コロナでも最大の責任者は厚労省である。医師法19条を軽視する一部の医師・病院に遠慮し、国民と真面目な医師にだけ負担をかける。何故総理と尾身が同格で国民に説教しなければならないのだ。

結論を急げばコロナ、原発、邦人保護いずれも国家安全保障問題、防衛省をヘッドにすべきであろう。

外国にへつらうだけの外務官僚、半導体始めこの30年殆どの産業政策に失敗した経産省、医師会しか見ていない厚労省、平時の体制にこだわり戦時への思考が欠落した官僚機構ではいずれも不要との極論が出る恐れさえある。

菅総理が、尾身を木村盛世に代え医療体制を整備、原発を最大のエネルギー問題に据え、敵地攻撃能力を整備、ウィグル関連の中国非難決議をすれば、みな再選にもろ手を挙げて同意するだろう。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第18回)

(2021年8月8日)

 漂流する世界と日本 レッドゾーンを越えた世界

      素直に日本の若者を称えよう

                  オリンピック開催を心から喜ぶ

                  世界から得た絆と信頼

 ▶不平・不満のメディアと立憲・共産はアスリートに教えを乞うべきですね◀

スポーツには昔からあまり興味がなかった。体育は高校まで何時も3評価、大学で優になった時は私より運動神経が劣る人々がいることが信じられなかった。従ってスポーツへの関心も低く、唯一の例外は神様、仏様、稲尾様時代の西鉄の熱狂的フアンであった。

しかし今回のオリンピックではメダルに絡んだ試合はほとんど見た。ソフトボール、柔道、サッカー、卓球、体操、レスリング、極限の緊張の中、その一瞬にかける選手の思い、ひた向きさ、不屈の闘志に時間を忘れ感動した。どの試合も一瞬の中に人生を凝縮していた。

勿論、社会への貢献を忘れ不平ばかり言うわがままな高齢者そっくり、戦う姿勢が見られない選手も散見されたが、これも人生の縮図そのもの。

しかし多くの選手はあきらめない心、戦う姿勢、あくなき向上心等いずれも今の日本社会に欠けているものを見せてくれた。

アスリートが見せた人間の善とは対照的に人の暗い側面、不信、不満、邪悪さを見せつけたのが、週刊文春、朝日など一部メディアと立憲や共産党であった。

もし開催されなかった場合、考えるだけでも暗い社会になっていただろう。怨念の強い不平分子を扇動しオリンピックに人生をかけたアスリートの夢を潰し希望のない閉鎖された社会だけが残されただろう。世界から気概のない日本は笑いものになり、その失った信用は今世紀中かかっても回復できなかったのではないか。日本には軍備はなくとも世界からの高い信用だけはある。

さて、日本社会のコロナ対策をあげつらう人々にロシアの悲惨な現状を赤裸々に伝えているエコノミストの記事を紹介しよう。プーチンはコロナを抑え込んだと豪語しているが、実態は死者一日約700人、死亡者数累計も50万人と言われている。ワクチンの接種率(1回目)はまだ2割、国産ワクチンのスプートニクVを開発しているが国民はワクチン接種を拒否している。実はスプートニクVと偽って劣悪な別のワクチンを打っているそうだ。

日本と全くレベルが違う。厚労省の対応には不信と不満しかないものの、それでもロシアと対比すれば日本に生まれた幸せを実感できる。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第17回)

(2021年7月17日)

   漂流する世界と日本 

   レッドゾーンを越えた世界

   小池化した日本人

   おもてなしも気概も忘れ安全・安心に逃避する

  ▶コロナがあぶり出した自己中の権化◀

学生時代の夏休みに友人が西宮の実家に立ち寄った時のこと、母が寿司を取って友をもてなした。寿司といっても大阪ずしであるが私が先に箸を出していたところ後でひどく怒られた。もてなしを忘れ先に食べるとは失礼千万ということである。

今の日本人がこれにそっくり。東京オリンピック開催に自分から手を挙げ世界からお客さんが来訪しているにもかかわらずまるで疫病神のように扱う。自分は粗末な食事をしても遠来のお客を心からもてなすのが昔の日本人であった。

この機会に日本が世界でも極めて感染者も死者も少ないのは清潔で衛生環境もすぐれ医療レベルが最高であることを認識していただいた上、親切にもてなし日本好きを増やせばこれこそ何にも代えがたい永遠の財産になる。

しかし既にお客様が大勢来ているのにまだ追い返そうとする人でなしが多い。トヨタもオリンピックに協力しないそうだ。世界中に車だけは売りながら世界の祭典からは背を向ける、これが日本を代表する企業のすることだろうか。すべて日本人の小池化と名付けてもいいだろう。小池は自分のことしか頭にない自己中の典型である。

約半世紀にわたり企業審査に明け暮れたが、そこで最も大切なことは客観的事実から経営者の力量や戦略の妥当性などを評価することである。現在のメディアがマスゴミとまで蔑称されるのは事実の把握とその分析をせず、その場の感情だけで毎日揺れ動くためである。

同様に小池もエビデンスも統計解析も不十分なままコロナの恐怖を煽るだけ、この一年半何一つ実績を残さず毎日紙芝居。仲間の尾身も顔をしかめてもったいぶるだけ。しかも理事長をする厚生年金病院はコロナ医療にほとんど寄与していない。

今正論を言っているのは木村盛世氏だ。エボラ並みの指定を2類から5類に即座に代え、若者の感染者は入院させずに自宅で待機、更に地域の医者に往診させ予防のため有効薬を投与、と主張。

そうすればオリンピックの無観客など茶番劇だ。この程度の感染者数で騒ぎ立てる日本は世界の笑いものでしかない。

原発、中国発コロナパンデミック、自動車・飛行機事故、洪水被害、中国の領海侵犯など、世の中危険だらけ究極の安全はありえない。何時も危険が充満するこの世界を最大限自分で身を守るよう努め危険を回避する感覚を研ぎ澄ますこと、安心すれば即破滅しかない。安全・安心はあり得ないことを説くのが政治家の義務であるが、反対に安全安心を夢想する人々に対し甘言をもって操り扇動するのがデマゴーグ小池でしかない。

ハーメルンの笛吹きならぬ小池の呪術に乗って日本人の集団自殺が進んでいるように見える。

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第16回)

(2021年6月29日)

        漂流する世界と日本

        レッドゾーンを越えた世界

        壊しては逃げる小池の作法 

                          プーチンの再評価

▶逃亡上手の小池さん、声はからしても、都民は枯らさないでください◀

プーチンについては数年前にもう取りあげないと見限った。

約束を平気で踏みにじるその厚顔さに日本人としては耐えられなかったからである。

しかし小池を見ているとこれまた約束を守る気などサラサラない。小池はすべて壊す。その後にマッチポンプよろしく自分が作ったふりをする。そこがうまくいかないと相手の責任にすべてかぶせて逃げる。今回も敵前逃亡してしまった。

コロナ危機とオリンピックという国家の大事を前にして責任者としてありえない無責任さである。疲労を理由にしての逃亡が同情を集めるとは、その支持層も無責任きわまりない無知の集団としか言えない。小池を自身の保身に利用する二階も引き際を知らず老残をさらす。

一方プーチンも横暴さにおいてはよく似ているがまだ格段に優れているだろう。まず国益の点では小池は全く欠落した政治家であるがプーチンはその視点を失っていない。

少なくとも法的素養や知的レベルははるかに高くその発言はかなり緻密に計算されている。

やはりプーチンは落ちたとはいえ男の矜持を持つが小池は全て感情、好き嫌いと虚栄だけの世界、

要は死語ではあるが男らしさがまるでない。両者を比較すること自体に意味がなく女性総理などあり得ない妄想、しかし橋本オリンピック委員長は危機に臨んで潔く本当に男らしい。

次の女性総理の筆頭ではないか。

プーチンについては次回から復活したい。 


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第15回)

(2021年6月19日)

      漂流する世界と日本

     レッドゾーンを越えた世界

      焦る中国共産党

 日本の鏡中国 日本の欠点だけ模倣する国

▶日本は中国の現状、事実を知る必要があります◀

まるで日本の一昔前の風景が中国で繰り広げられている。

ユアン・ヤン氏によれば中国の出生率は世界最下位のグループに属するが、人口政策の失敗を認めない共産党政権の立場からその改善はまず見込めない。その結果若年層では男に比べ人口が極端に少ない女子は貴重品のごとく甘やかされまた高学歴でもあり男のいうことは聞かない。これに対峙するのはダサい“おじさん”しかも高圧的な態度しかできない共産党員である。この勝負は面白い。いくら脅しても香港のようにはいかないだろう。共産党員といえども自分のかわいい娘をどうして拷問できるのか。

筆者の経験でも中国人の女子留学生は比較的生活も恵まれるが高慢で日本人全般を馬鹿にするのみならず自国から来た男子留学生も馬鹿にして取り合わない。

また石平氏によれば今中国では「横たわり主義」が流行っているという。要は寝そべって頑張らず働かず欲も出さず草食系の三年寝太郎になるということである。拝金主義と利己主義が全ての中国で明日に希望のない若者が取り得る唯一の方策であろう。

加えて日本のバブル期と同様に債務過多の企業が増加している。中国の場合は日本の不動産融資偏在とは異なり公共事業を担う国営企業が中心になっておりその根は日本より深く解決は不可能に近い。中国国家鉄路集団、国家電網などのインフラ企業に加え国営半導体の紫光集団もそうである。

結局、最大の問題は何氏のいう国家の半分はヨーロッパ、残り半分がアフリカという極端な格差問題である。アフリカに匹敵するのは農村部、農村の犠牲の上に都市住民が贅沢を享受してきた。私遊ぶ人、あなた働く人、奴隷制に近い。

見るも恐怖、あらゆる矛盾が噴き出る中国社会に対しこれから十数年否応もなく直面せざるを得ないのがわが国である。



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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第14回)

(2021年6月8日)

        漂流する世界と日本

        レッドゾーンを越えた世界

        ワクチン狂想曲と自衛隊

                          戦う前から負ける国

▶頼りになるのは自衛隊のみ. 菅首相も目を覚ませ◀

この1カ月はワクチン予約に疲労困憊した。まず後期高齢者として杉並区のサイトに初日9時に入ったが散々苦労したものの夕方には取れた。その後友人のため横浜でネット予約の代行をしたところ最悪の最悪。そもそも準備している接種の個数が限りなく少なく、恥知らずにも6月中に一日しか開けていない接種会場まで数だけ多く掲載している。システムも複雑、誠意が見られず適当に形式だけ整えるお役所仕事の典型であった。

怒りのあまり抗議に行った友人はアルバイトの職員から横浜では無理、防衛省の大規模接種に行くよう勧められた。そこで防衛庁の予約をすると直ぐに完了。システムは簡素で電話での問い合わせにも丁寧。憲法学者のいう違憲の組織がベストの住民サービスを行い、豪勢な市役所で立憲を支持する行政職員が全く無能。彼らが自衛官に叫んだ“税金泥棒”をそのまま横浜市役所に返そう。

またこの過程で開業医が主導した裏口ワクチンも側聞した。福島のメルトダウン時に首都逃亡同様にいわゆる指導層が我勝ちに抜け駆けする。

さて問題の本質はワクチンではない。この程度の困難に慌てふためき一国が揺れ動くのでは本当の戦争時にいったいどうなるのだろうか。政治家も国民も国家の意味がまるで分かっておらず、多くの国民多数の命を守るため私権を制限し嫌なことでも強制するのが国家の役割である。しかし結局防衛庁しか国家の危機では円滑に機能しなかった。

菅は直ぐに憲法改正し自衛隊を国家の基幹とすること、小泉の甘言に乗って温暖化対策等きれいごとを言っている場合ではない。そこにある中国危機に対処できず30年後の対策ができるはずがないではないか。

オリンピック開催も同様、黙して語らない小池の狡猾に引きずられず、世界に向かって日本が総力を挙げて開催に努力すると言えばよい。バッハが開催するのではない、日本人の代表菅が開催するのだ。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第13回)

(2021年5月26日)

        漂流する世界と日本

        レッドゾーンを越えた世界

       老いる中国の底知れない苦悩

                  恐怖に耐える習とあまりにも軽い菅

▶日本国民は健気に頑張ってます。菅さん奮起を!◀

もし私が習の立場であったら間違いなく気が狂うか自殺しているだろう。

これほど問題山積した国家元首に居座り続ける神経の図太さに本音で驚嘆する。

数千年の昔からこの国は国民から全く信用されていない。支持するのは利害を共有する特権階級だけ、彼らとて状況次第ですぐ牙をむく。側近も家族も同様、いつ毒を盛られるか分からない。三権も共産党の意のままに誰でも死罪にできる恐怖政治で押さえ込む。

しかし子作りだけは共産党でも意のままにはならず、その結果遂に14億人の減少が始まった。労働人口も既に峠を越し先の見えない老齢国家の始まりである。高齢者増に伴い国家負担は増える一方だが、社会保障はまるで不備。嫁に来る女子はおらず高齢の父母が長生きする。豊かさを見せて強国を目指し強権を振るってきたが一旦成長が止まれば国民の反乱が始まる。この国の衰亡は何時もこの繰り返しであった。

他方、外に対しては北鮮のような小国並みの恫喝外交。最低限の礼儀さえもわきまえない報道官の言葉の粗さと品のない言動に焦る本音がにじみ出る。真の友人たる外国人がせっかく作った工場、店を壊し、親中の外国人を逮捕し拷問する。

友人面をするのはプーチン、フンセン、テドロスなど札付きの連中だけ。よい友は全て逃げ全くの孤独の中で何を思うのだろうか。この先の人生は文化革命時代よりもはるかに苦しい。どこで途を誤ったのだろうか。

一方菅の相手はコロナにかかっても誰も同情はしない極楽とんぼの立憲議員。誰が総理でも決して手抜きをしない電車の運転手、ゴミ集めの人々、多くの医師、救急救命士、消防士、警察官などが国の基幹業務を黙々と遂行する。

棚ボタで拾った総理の椅子ではないか、いつ本気を見せるのだ。中韓であれば軽くて終身刑の菅(カン)、鳩山、枝野でさえまだ活躍する国である。失敗しても命はとらない。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第12回)

(2021年5月12日)

        漂流する世界と日本

        レッドゾーンを越えた世界

       メルケルの偉大な功績

               中独露の三国同盟形成の功労者

 ▶日本はドイツの実態を見極める必要があります◀


メルケルが間もなく退任する。最後まで本音を言わず中露との三国同盟を見事に完成させてしまった。日米と正面から対峙する可能性が高まった。世界の騒がせものの本質は何時も変わらない。

永らく経営者評価をしてきた筆者の経験では人を判断する原則は、その語る言葉ではなく実際の行動や実績に重きを置く。メルケルは自由や平等を語るが、その行動は間違いなく社会・共産主義に傾倒している。1歳から成人まで東独で暮らせば心底から社会主義国の考え方に染まっていると考えた方がいい。体質の合う強権主義の中国には日参してきた。性格も体形も習とは親友を超える。

努力が結実し今では対中貿易額がドイツのトップ、輸出でも日本の対中輸出額約15兆円に迫るまでの実績を誇る。周知のようにドイツの自動車業界の中国依存は際立っている。

しかしドイツはロシアとの関係も実は深く、貿易相手として中国に次ぐ存在である。ロシアへの企業進出も増加の一途をたどり西側諸国を圧倒する。中国同様にVWが最大の進出企業である。

エネルギーでもウクライナの生命線であるロシア・欧州間の天然ガスパイプラインに代わる独露間のノルドストリームが完成間近である。切り札を失うウクライナはロシアに完全に屈服することになろう。

結局、自由で民主主義の典型と自慢げに吹聴するドイツの実態は赤い色で染まっているのだ。

メルケルは最大のライバル日本産業界のアキレス腱、原発問題を標的にする卑怯かつ陰険な戦術を取ってきた。その手のひらで踊ってきたのが小泉親子であり、踊りに合わせて笛を吹いてきたのが日経をはじめとする日本のメディアである。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第11回)

(2021年5月1日)

        漂流する世界と日本

        レッドゾーンを越えた世界

        対中国の前線に立った日本 

                 核放棄をしたウクライナの悲劇に学ぶ

  ▶日本は、薄っぺらな平和主義を捨ててもっと現実を直視すべきです◀

ウクライナには約20年前の5月初旬に一度訪れたことがある。ドニエプル川沿いの早春の淡い緑と古都キエフの持つ雰囲気が心地よかったが、ホテルへのチェックインではパスポートを取り上げられ共産国が持つ監視国家の威圧感をまず強く感じた。帰途のオデッサ空港の監獄のような待合室から飛行機に搭乗した時にほっとしたのも束の間、ウクライナ航空の古い機体でアルプスを越えて飛ぶのはかなりの恐怖感を覚えた。

さて、ウクライナがソ連から独立したのは1991年、5千万人の人口と兵器等高度な工業力を持ちソ連の中でロシアに次ぐ強大な共和国であったが、今に至るまでも安定した国家としての存続を確保できていない。それ以前でもドニエプル川左岸(ロシア側)と右岸(ドイツ側)に分断され両者に蹂躙されてきた長い歴史を持つ。

地政学的に何時も独露など強大な大国の利害が先鋭に衝突する前線にあったことが影響してきた。

実は独立時点でウクライナは世界で第3位の核保有国であったが独立に際し米露の圧力によってすべての核兵器を放棄した。結果的にはこれが最大の誤った決断となった。もしウクライナが核を持ち続けていれば大国の干渉を防ぎ究極の核抑止力を行使できたに違いない。

この事実は日本にとって大きな示唆を持つ。大陸だけでは飽き足らず海洋まで侵略を続ける中国に対する前線に立ち米国の核の傘の下にいるものの何時米国が日本を売るかもしれない場所に位置する。

力だけの信奉者プーチンと習が牛耳る世界では、オバマ同様に口先だけのバイデンではとても両者を抑えきれない。習・プーチンの太鼓持ちが東独出身のメルケルであり、中露独の三国同盟も進みつつあるのではないかと懸念する。

結局、米中露のパワーゲームの中で、もし日本が本当の独立を望むのであれば核保有の選択しかないだろう。さもなければウクライナの悲劇が何時日本を襲っても不思議ではなかろう。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第10回)

(2021年4月18日)

        漂流する世界と日本

        レッドゾーンを越えた世界

        対中の前線に立った日本 戦後最大の岐路に

             「心正しく、心強く、心優しい」若者に期待

     ▶明晰な頭脳と強靭な精神をもった若者を育てることが肝要です◀

ほぼ半世紀前から中国の悪辣さに警鐘を鳴らしてきたが、誰も聞かず中国の罠にはまってしまった。逃げるに逃げられず進むに進めない泥沼にもがく。

中国人は能力では日本人と同等、しかし金儲けのためには寝食を忘れ死に物狂いで働く。加えて心の悪さは想像を絶するものがあり日本人を操るのは赤ん坊の腕を捻るようなもの。働き方改革の美名の下に惰眠を貪る日本人のかなう相手ではない。

さて、今般アメリカが中国に本気で怒りだしたように見えるが余り信用できない。かつての日英同盟同様に日本は対中の前線に押し出され米国の盾にされる可能性が高く、利用だけされて最後は捨てられる運命も十分にありうる。

この状況で、強さもやさしさも狡さも、何もない日本を守るために今何ができるだろうか。

多くの企業再生の経験によれば、大多数の社員は倒産寸前でもまだ現実を見ず会社整理に入っても自らは動かない。同様に多くの日本人はまだ現状に幻想を持ち親中の輩の口車にのってつかの間の安心に逃避する。

更に肝心の政治家には全く期待できない。その証拠に浅薄なデマゴーグに堕した小泉親子を見るといい。親といえば中国による海上封鎖も考えられる状況下、原発は日本存続にとって最重要なエネルギー源であるが、その廃止を吠える。やはり奇人変人以上のものではなかった。子も日本の産業界を壊滅に陥れるエネルギー政策に猛進する。

これら胆力も思慮もなく週刊誌が最大の愛読書である知性ゼロの政治家を誰が信用するのであろうか。名前を連呼しポスターを張りチラシを配るアナログの典型である選挙運動の呪縛が続く限り世襲議員しか当選しない。やはり本当の敗戦をまた経験しなければ日本の蘇生はできないのだろうか。将来を託せる若者はまだいるものと期待するしかなく、わずかな希望を捨てず力を振り絞るのみである。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第9回)

(2021年4月6日) 

                            漂流する世界と日本   

                        レッドゾーンを越えた世界

           コロナで脆さを露呈した日本  

                   心の強さもやさしさも失った日本人

       ▶頑張れ、日本人 却下照顧!◀

  甥の一家がコロナに感染した。オキシメーター

が93、様態が急変しつつあるにもかかわらず宝塚の保健所は病床不足を理由に自宅待機を指示するだけ。解熱剤さえなく、命の危機に際し最後の手段で救急車を呼んだところ数時間後に入院できた。

病床を含め世界一の医療水準を誇る日本がまるで後進国並みの状況である。それも一年前から同じことを性懲りもなく繰り返している。小池も毎日毎日テレビで説教するだけ。公共放送NHKは小池の広報機関になった。

なすべきことをするのが日本人の強みであったが、もうそれも崩壊寸前である。動かざること山のごとし、動けば損、無視が一番とする自己中ばかり。

私の父は台三という名前の通り社会の礎として黙って働き続け黙って死んでいった。戦争に二度も行ったが運よく生き残り戦争責任を責める息子には一言、みんなが国のため戦う中で一人勝手なことはできない、という。軍の高官という親のコネで兵役を回避した従弟も傍にいた。

小泉も欧州の口車と脅しに乗って日本のエネルギー体制を無思慮に壊す。安定し安価、良質の電力が日本の産業を支えてきた。日本の高度の火力技術は世界、特にアジアにとって不可欠、日本が引けば中国の質の悪い火力が席巻するのは見えみえではないか。

エネルギーの安全保障には原発しかないものの菅は国際機関も認める処理水を海に流すことさえ決断しない。見えるのは保身だけ。本当の心のやさしさも心の強さもまるで見えない。

念のためいうが東電は国有企業で一切の経営責任は国、即ち菅にある。

二階を向くのか国民を向くのか、苦労人を自負するなら国民のために本当の苦労をすべきだろう。中国に土地を買い占められても公明党が反対すればそのまま。ワクチンを歯科医に打たせることさえ選挙を考え利権だけの日本医師会に遠慮して決めない。

民間も民間、6兆円も海外に支払った武田はワクチンさえ作れない。

国際金融都市というが、金融で雇用が守れるのか、実のある付加価値は低く労働生産性も不安定、濡れ手にアワの浮利を追う。製造業を粗末にする社会はいずれ滅びる。英国がいい例だ。

全て壊れ、このままでは国を守るため戦い死んでいった明治・大正の先祖に合わせる顔もない。

まだ黙々と自分の仕事を果たす隠れた人々の心の強さとやさしさに最後の砦を託すほかないのかもしれない。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍)

   令和第二編(第8回)(令和3年3月18日)

        漂流する世界と日本

        レッドゾーンを越えた世界

        中国の北鮮化

        中国に倍返しの好機   

▶コロナの威力は人に本音を吐かせること。日本もここらで本音で行こう◀ 

コロナで世界が一変してしまった。

「日本はアメリカの戦略的属国」と中国の外務報道官が日米2+2を評して発言したそうだ。言葉が下品かつ粗い、戦略の意味も不明、こんな答案であれば即座に不可を付ける。

自称超大国だそうだがこれでは、属国の北鮮並みの言葉遣いだ。

外務官僚、しかも常に裏しかない中国人が本音をいうとは、これではいかに中国が焦っているか丸見えではないか。習の野望も実現できない。事業自得とはこれを言う。

日本も自慢できない。立憲の議員も言葉が荒い。この点だけは小池の方が一枚上であるがもう少しつつけばまたヤクザ言葉をドヤ顔で吐くだろう。

言葉も荒くなったが行動も節操がなくなった。文春は得意絶頂、売れ行きも好調、しかしスパイもどき、人を裏切らせて情報を取っているのかもしれない。ヤクザでもお互いの秘密は決して口を割らないのがせめてもの矜持であったが、今や内部告発が流行りになった。

告発される方を弁護する気はサラサラないが、告発しては正義づらをするのが醜い。

命がけで告発する中国や香港の人々に比べ薄っぺらい。

それにしてもバイデンも愚かすぎる。プーチンが人殺しなのは誰でも知っている。

超大国のトップがそれを言ってはおしまいよ、やはり認知症だったと馬鹿にされるだけ。

さて中国の外務省高官のお墨付きを得たからには日本も米国の本当の戦略的属国にならなければならない。戦後一貫して米国の属国としての本質は変わらないが、まだその事実を認めたがらず、しかし軍隊放棄といいはるだけ。独立するのであれば世界中どんな小国でも軍隊は持つ。

言葉も行動ももう少し大人になる絶好の機会、中国から頂いたコロナに倍返しの好機と考えよう。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第7回)

(令和3年3月2日)

       漂流する世界と日本

       レッドゾーンを越えた日経

   暴走する環境族に蹂躙されたブラックメディア

                   ▶日経よ、日傾になるな◀

 昨日の日経一面は史上まれに見る愚劣極まる記事に汚染された。私の生きている間は、文筆に関わる人間の反面教師として書斎に張り付けることにした。

環境汚染の悪名高い中国がグリーン国家、世界でも最もきれいな環境大国日本をブラック企業ならぬブラック国家と名指していた。約60年間購読しているが、これほど日本の国益を損なう記事は記憶になく、日本を代表するメディアの劣化に驚愕した。

グリーン大国の習様からお褒めの言葉を期待、人民日報からの買収を渇望しているのではないかと邪推してしまう。

第一の大罪は内外にわたって日本のイメージを理不尽にも陥れたことである。日本は陸でも海上でも風力発電に適する立地がドイツなどに比べ格段に少なく、当然関連産業も少ない。この事情を知りながら日本の産業界の対応を誹謗するのはエログロナンセンス記事と同レベルである。

メディア関係者はあらゆる事実を集めたうえで冷静に評価しなければ誰も納得する記事は書けない。自分に都合がよい事実だけ並べて結論づけることは扇動に近い。

第二の大罪は日本のエネルギー供給を支えてきた電力業界を評価するどころか貶めたこと。

3.11後の電力危機を石炭火力やタービンまで動員し日本経済の破たんを救ったのは電力業界の死に物狂いの努力であった。今でも石炭火力がなければ日本経済は破たんする。

輪転機が回せるのも電力業界の尽力による。あまり調子に乗ると天罰が下るだろう。

フランスもドイツもアメリカも中国もロシアも原発に大なり小なり依存している。原発を無視して電力問題も環境問題も語ることはできないが、難しい問題は意図的に触れない。

飛行機を回避しヨットで豪華に時間を浪費する恥を知らないデマゴーグの若者と同じレベルで煽るだけのメディアは不要である。

日本M&A市場で高値買いの代表、東芝のウェッチングハウス、武田のシャイア、日経のエコノミストがあるが、今回この買収を主導した新社長が就任するという。海外かぶれの新社長祝いに欣喜雀躍する環境一派が紙面を乗っ取ったのではないことを祈るだけである。

永年の定期購読者として聞きたいが多額の暖簾は何年で償却しているのか、返答を乞う。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第6回)

(令和3年2月13日)

       漂流する世界と日本

     「 都民ワーストの会」の悪夢

       国難をもてあそぶ小池

      人間性には男も女もない

           ▶仮面の下は『自分ファースト』でした◀

 筆者の母は偏愛といえるほど我が子に対する愛情が強く、しばしば負担を感じるほどであった。同様の話をロシア人の母を持つ知人から聞き母親の愛情には世界を超えたものがあると感じたことがある。我が子のためであれば何でもする理屈抜き、感情だけの世界であるが、今でも批判するだけの自信はない。結局「女らしさ」の究極には母性があり無私の愛情を惜しまないやさしさがあるのだろう。

かつて曽野綾子氏が、日本郵政から西川氏が追われた事件を口実に三井住友銀行からの執筆依頼をキャンセルされた事件を公表し、そのさい同行関係者を称して「女の腐った」連中だと評していた。この場合の女は感情だけで動くが、愛情のかけらもない人々をさしていると理解した。

男女同権は当然であるが、今一つこれが日本で行きわたらない理由は小池をはじめ蓮舫、辻元などに女性を特徴づける母性はおろか人間へのやさしさが全く感じられないからではないだろうか。

緒方貞子さんや渡辺和子さんには限りない人間に対する愛情が満ちているが、石原、森など政敵を非難する小池には人間に対する優しさはみじんも見られずイジメとしか見えない。

男女を越えやさしさという人間社会の基盤を壊そうとさえ見える小池率いる都民ファーストの会は実態通りに改名すべきであろう。

一方男らしさとは感情に左右されず本当に自分が信ずる途を通す潔さを言うのではないか。しかしこれとて、やさしさが基本にあり緒方さんはじめ立派な女性が備えている資質である。男らしさも女らしさも人間性があってこそ成り立つ資質であろう。

コロナ対策でも、自分の再選のために二階の言うまま中国に防護服を送付、夏の間にすべき医療体制の整備を怠り、オリンピック準備でも豊洲問題で余分な遅れを招き、森発言をことさら騒ぎ立てるなど、都民に迷惑をかけるだけの都知事は即刻辞任すべきではなかろうか。

これが都民に対するせめてもの貢献である。

なお、森問題を理由にしてボランティアを辞退する面々には責任感のかけらもみられない。約束を守らない人が増えれば社会は成り立たず、メディアが社会の木鐸どころか、むしろ日本自壊の流れを煽る現状を考えれば今や危機的な破断界に近いのではないかと、おののく日々である。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍)

令和第二編(第5回)

        漂流する世界と日本

      首相は不満のゴミ捨て場か

      メディアの煽る不毛の日々

      トップの仕事を忘れた人々

【2021年1月26日】▶日本の政治のトップ・プライオリティは何か。ジックリと考えねばなりません◀

菅氏の表情が冴えない。立憲ごときにこんなに打たれ弱いようでは先が思いやられる。

弾圧国家中共にはしっぽを巻いてすぐに逃げるに違いない。

それにしてもメディアも国民も一国の総理に尊敬が足りない。令和おじさんとか言われた人寄せパンダから一転不満のゴミ捨て場になってしまった。あまりに頼りないもののこれが我々国民のレベルを示す。

しかし、英エコノミストは日本のコロナ対策を高く評価している。

勿論ベストではないが少なくとも先進国の中では際立っている。韓国や台湾を褒める向きがあるが、これらは人口も少ない小国であり比較にならない。

高度に整備された国民皆保健制度、高い衛生環境、落ちたとはいえまだ比較的高い民度、制度に縛られながらも全力を尽くす保健関係者、すべてが奏功してアメリカの死者42万人に比し日本は僅か5千人程度である。しかも例年のインフルエンザで1万人近くに及ぶ死者は極めて少ない。合わせると例年より少ないのではないだろうか。

菅氏は堂々と国民に説明すればいい。ただ、小池のようにテレビに出るのが仕事、なすべきことをしていない人は厳しく叱責すべきであろう。

ところで一国のトップは日本の将来に責任を持つ。コロナは何時か必ず終息する。

しかし中国の脅威はこの先百年は続く。日本の存続にとって安全保障、特に対中政策の方がコロナよりはるかに重要である。これに対する菅氏の態度は極めて不明確である。

立憲はこの点をつけば支持率は上がるだろうが、彼らの思考は日本の将来より自己顕示欲と中韓が優先する。

再度いう。対中政策のない菅氏は即刻退陣し安倍氏にトップの座を返還すべきである。

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第4回)

        漂流する世界と日本

    真面目男と不真面目女の闘い  

    メディアの煽る不毛の日々

       菅氏の進退を迫る

(2021年1月17日)▶コロナがあざ笑う菅政権、やはり安倍氏 Come Backか◀

 正月以来、多忙のせいもあるがこのブログを書く意欲が湧かない。

明日から始まる立憲の連中だけが元気を見せる不毛の国会を考えると気が滅入る。

菅首相は真面目過ぎて友人曰く“イヤーな女”のいい餌食となっている。

この女は、天気予報以外見る価値のないNHKに毎日出ずっぱり、感染者数をトクトクとかたり今日も家を出ないで“いい子でいなさいね”と猫なで声でたしなめる。チャンネルを替えても替えても出てくる。小池で視聴率を稼ぐとはマスコミも堕落したものだ。

文春に至っては戦後最大の政治家安倍氏を“この男”と犯罪人扱いである。北鮮か中共の報道官でもこんな失礼なことはしない。これが日本のメディアの実態である。

しかし、菅氏は重大なミスをした。安倍後継内閣として我々の支持があり発足したにもかかわらず、自己を過信したのか安倍氏が託した二つの約束を守っていない。

コロナの2類から5類への変更と先制攻撃態勢の整備の遂行である。

二階に遠慮してこの二つを軽々に扱えば安倍氏の後継とは言えない。ただ真面目で勤勉でも大きな約束を踏みにじるのであれば小池同様保身しかないとみられてもやむを得ないだろう。安倍氏あっての強い菅であった。

アビガンの承認さえできない首相がオリンピックを実施できるはずがない。

国会開始当日に解散しオリンピックの中止と安倍氏の継承を再度声明すべきであろう。

日本は世界の大国である。世界、特に中国に対する明確な意志の見えない首相に戦後最大ともいうべき危機を任せると日本滅亡を招く。

即刻解散し安倍氏の復活を支援すべきである。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第3回)

        漂流する世界と日本

    ヘンリー・ストークスの「日本への遺言」

天安門事件を許した日本に覚悟があるか

(2021年1月2日) ▶明日の日本のために、市民権と兵役義務、これを理解せねばなりません◀

漸く見つけたオーストラリア・ワインを飲みながら、ヘンリー・ストークス著の『世界は「中国に対峙できる日本」を望んでいる』という長い題名の本を読んだ。副題が「日本への遺言」である。仰々しい題名から想像できない極めてまっとうな内容で遺言の名に値する。

フィナンシアル・タイムズの初代東京支局長だけあって事実から本質に迫る文章に緩みは見られず、しかも英国人特有の高みから見る臭さもなく、三島由紀夫と親交を結んだことからも理解できるようにかつての国士に似た熱がある。

その趣旨は、中国には長い歴史の中で正当な単一民族国家が継続してきたことはなく現在の中共も仁義なき戦いの後成立した歴史の浅い漢族の覇権国家に過ぎない、一方米国は立国の理念である自由民主主義も、先住民の虐殺凌辱、黒人奴隷の使役など汚点を隠しがたい白人国家のためのものであった、この両者に比べ日本だけは天皇を元首に仰ぎ長い歴史と安定した国家を作り上げてきた誇るべき伝統を持つ国家だという。

日露戦争で初めて有色人種が白人に勝利をおさめ、また大東亜戦争では白人が支配するアジアの植民地を解放するなど近代歴史のなかで画期的な意義を持つものとて高く評価している。

私自身もインドネシアの駐在時代、インドネシア人が持つオランダ人に対する憎しみ、日本に対する親しみをかなり実感した。反日暴動の直後でも一緒に「見よ東海の空あけて」と軍歌を歌った記憶がある。

さて、この本は若者の必読書と確信しているものの、この種の本を毛嫌いするいわゆる護憲派、政権批判しか能のないアンチ安倍の高齢者に著者の次の言葉だけでも伝えたい。

「古代の都市国家の時代から「市民」の権利は兵役の義務と表裏一体だった。その都市国家のために命を賭して戦うことで市民となる資格が与えられたのだ。市民権は、国を守るために戦争で戦う義務なしに成立することはない」

日本国民の資格は今後厳しく問われるべきではなかろうか。

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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍) 令和第二編(第2回)

 漂流する価値観

キラキラのすすめ(インドネシアに学ぶ)

デジタル化と働き方改革

(2020年12月16日)▶今の日本人に必要なものは、キラキラの心かもしれません◀

興銀時代の出来事である。自慢ではないが経営会議直前に持ち込まれた駆け込み案件を下書きなしで即座にB4一枚にまとめる名人といわれた。

当時は鉛筆書きであるから書き直しは許されず、案件の概要、問題点、結論を要領よくまとめ最後は余白なしで終える。何時もは些細なことにアレコレ言う課長、次長、副部長も間に合うかハラハラしながら黙ってみているので、かなり自由に書けた。

信越化学の金川氏が説くように、結局仕事は本当に働く数名の人だけで完了する。

しかし、日本の大企業ではできるだけ時間をかけて細部まで丁寧に実質より形式的に漏れのない仕事をする方がほぼ100%高く評価され昇進もする。

筆者も無駄な仕事は一切せず、早く仕事を終え何時も暇そうにしていたため昇格とは無縁であった。

今回のコロナ最大の功績は関係者への根回しを不要にしたことである。特に次長、副部長、部付部長など余分な役職が浮き彫りになった。大学でも怠慢教員の授業も内容が見える化し、これまた彼らの存在が疑われることとなった。

結局のところ、解決すべき最大の課題はこれらの余剰人員の処理である。彼らも生活を抱える一方、誇りだけは高く仕事と役職を選り好みする。デジタル化の前に業務のスムーズな遂行に掉さすこれらの人々をどうすればいいのか。

またデジタル化と経済のソフト化(サービス化)は同じ流れの中で生じた経済的事象だと思われるが、ソフト化の進展によりは製造業が衰退、雇用の減少ないし賃金の低下、更には個人間の経済的な格差拡大を招いた。

安定し充実した雇用と賃金に裏付けられた中間層の衰退にどう対処するか、今日の社会での最大の問題となろう。

アメリカの分断はこれに人種問題が絡み混迷の一途をたどる。

人間は機械と違って誇りもあるし、基本的に仕事を通じて社会との連携が維持できる。

仕事のないつらさは超過勤務より遙かに厳しく、生きがいの喪失につながる。ベーシック・インカムの議論は人間性に対する究極の冒涜である。しかも、いったん無職になれるとそこからの脱出は難しい。

人間よりAIが優先するデジタル時代を本当に皆望んでいるのだろうか。少なくとも私はAIよりキラキラ(だいたい)の方がはるかにいい。


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混迷の時代と地政学(ポストコロナとポスト安倍)(第1回)【2020年12月3日】

漂流する価値観

ポリティカル・コレクトネスとキラキラ ▶まずは、キラキラの精神を学びたいものです◀

かつて二度にわたりインドネシアに滞在した。1回目はプルタミナ(インドネシア石油公社)へのトレイニーとして、2度目は興銀ジャカルタ事務所の開設のためであった。

約半世紀前とはいえ普通の日本人には想像しがたいカルチャーショックを経験した。バンク・インドネシア(日銀に匹敵)でトイレに入った時、紙がない、よく見るとバケツの入った水と柄杓がある。お尻が濡れて困った。また日本の賠償で建築されたプレジデントホテルで待ち合わせたところ時計が1時間近く違う。指摘してもそのまま、面談者もこの程度は遅れてくる。決して約束の時間より早く来ることはない。彼らもジャムカレ(ジャムは時間、カレはゴムのこと)と言って笑い飛ばす。カリマンタンの空港からスラバヤ経由でジャカルタに戻った時、スラバヤをとばしていきなりジャカルタに着いた。乗客の軍高官が指示したためであった。

このように何でもありの国だがおおらかなところがあり、キラキラ(だいたい)が社会や生活の基本となっている。インドネシアでは相手に完璧を要求すればするほど事態が悪くなる。自分だけ完璧を貫き自分を守るほか途はない。日本人の多くは諦めの後インドネシアが好きになる。

日本ほど恵まれた生活ではないが、子供や老人など弱者には優しい。筆者の次男などは現地の人に甘やかされすぎて帰国後その修正に困り果てたほどである。

一方現在の日本はただただお互いに干渉しうるさい。セクハラ、パワハラ、デジタル化、夫婦別姓、LGBT,公職選挙法、等。

地元の誇る政治家に招待され上京した田舎の支援者に対し自己負担を超えた費用程度は主催者側が負担するのはもてなしの基本ではないか。枝野でも自己負担を超えた費用まで追加で要求されればケチな奴と批判するだろう。人間生活の潤滑油である適度なもてなしが犯罪になるのであれば法律の方がおかしい。お金で地位や票を買うのは当然非難されるべきであるが、枕草子の昔から贈答・接待を嫌う人はいない。何時からこのような余裕のない時代になってしまったのか。

文春に些細なことを密告してはお互いの足を引っ張り合う薄汚れた人間ばかりになってしまった。中国の酷薄さ、ずる賢さ、狂暴さは非難せず、毎日毎日、日本はEC,IT、AI,造船、鉄鋼、電機、EV、大学も全て中国に遅れていると騒ぎ立てる日経、何故周庭さんを一面で援護しないのか。

今後は、お互い些細なことで傷つけあうだけになってしまったポリティカル・コレクトネスは捨てよう、些細なことには目くじらを立てず弱者にも優しいインドネシアのキラキラを学ぼう。しかし、中国共産党などの巨悪には敢然と立ち向かう本当の勇気が必要とされよう。令和第2編では日本人の生き方にも焦点をあてたい。